　さて、拙作『ＷＯＮＤＥＲＦＵＬ　ＷＯＮＤＥＲ　ＷＯＲＬＤ（改訂版）』などを読んでいて、「？」と思った人もいるだろう？

　作中に実に不可思議な世界や人物が出てくるからだ。

　作中の言葉で「もしや……」と思った人。

　正解かも知れない。

　実は、『あの世の世界に地獄でも天国でもない、まして地上でもない、奇跡の中立地帯がある』という設定で様々な宗派の神々が集う場所（？）がある。

　人間的に言うのなら『夢の世界』。

　クトゥルフ神話でも『ドリームランド』というのもあるが、それともちょっと違う。

『中央部』と呼ばれる役所などを兼任する場所を中心に飲食街や飲み屋街、ネットカフェ、本屋などがある。

　春平の魂は死後、そこに連行され、邪神クトゥルフの幼体の魂の一部を交換する。

　そのため、半ば強引に幼体クトゥルフとの共同生活が始まった。

『夢の世界』は長年、均衡を保っていたが『神々の最終決戦（ナグナロク）』などにより過激派、穏健派、中立派などが己の利権などに立ち回り、春平はその暗殺の腕を買われて暗躍をする。

　しかも、当てが割れた住宅はボロアパート。

　トイレは個室があるが、八畳一間で台所だけある。

　風呂は近所の銭湯か、少し遠い健康ランド。

　普段の仕事は魔導書の日本語訳。

　相棒のクトゥルフは幼体のため手伝い及び邪魔をする。

　本体の力も出そうと思えば出せるが、「面倒や」でやらない。

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