第32話 女性の書き方って分からない

 私は戸籍上も生物学上も遺伝子的にも女性である。


 中学生、高校生時代は制服でジャンパースカートを履いていた。



 今まで約四十年余り女性であった。


 料理や手芸、被服もプロ並みとは言わないが、技能はあるにはある。



 でも、やっぱり、『女性』が書けない。


 

 子供のころから男子の好きそうなテレビゲームが好きだった。


 女子特有の粘着質な関係が嫌だった。



 無論、古典で源氏物語などは読むが脳の片隅で「そもそも男性というのは生存本能により、より優秀な遺伝子を残すために特定のパートナーを持たず交尾をする。人間の世間ではそれを『浮気』と言い非難の対象なんだよな……云々」と考えてイマイチ分からず、私は短大の国文科を卒業した。



 あと、女性がメインのドラマなんて観たことがない。


 昨今の名作ドラマ『逃げ恋』などのヒット作も観てない。


 幼稚園の頃なんて『ナイトライダー』などを見ていた。


 

 あ、中学生の頃に『りぼん』という少女漫画雑誌を買っていた。


 でも、ほぼほぼ覚えていない。


 猫が出てくる漫画をうっすら覚えているが、どちらかと言えば、思考バトル漫画みたいだったような気がするような気がする。


 確か、今、脳にうっすら「猫猫ファンタジア」という題名だったような気がするが、これも怪しい。



 まあ、半年ばかり色々あって工業系の専門学校に通っていたが、男子の関係も女子と似ていた。



 逆に師匠は女性を書くのが得意だ。


 何で?

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