第28話 主人公たちを知らない外国の方の話 ~ポーの話 その1~

『ポー・スポークスマン』


 本名『ジョン・ポー・ジャンク』という世界でも有数の狙撃者スナイパーだ。


 

 元々は『WONDERFUL WONDER WORLD』のゲストキャラクターで一話こっきりの出番だった。


 ところが、彼もまた、ちゃっかりいるようになった。



 元々の出発は『暗闇の蝶』(マーティン・ブース 作)に出てくる銃職人ガンマイスターの「私」だ。(作中に名前が出てこない)


 映画だと『ラストターゲット』という題名でレンタルDVDになっている。


 ジョージ・クルーニーが主演で普段の彼とは違う、寡黙で大人で完璧主義な役だった。



--もしも、彼に愛するべき家族がいたらどうなる?


 

 その頃、『谷昌樹』さんという俳優さんを知る。


 元は私の好きなスーパーロボット大戦シリーズでセガから特別参戦として「ヴァーチャロン」から『チーフ』役として出演して、ネットですぐに「あー、これは谷さんが出ていたヘイローのオマージュ的な名前」と知り、ヘイローをネットで視聴。


--この声だ。


 私の中のポー(当時は仮名)の人物像に当てはまる声だった。



 最大の問題は容姿だった。


 なにせ、狙撃手スナイパーってアニメなどで時々出るが、実に多種多彩。(往々にしてむっつりスケベではあるが)


 そんな時、「資料に」と思い『キングスマン3』を観ようと思ったらトレーニングジムのコーチから「あー、この手の作品は1と2も観ないと意味ないよ」と言われて渋々DVDで視聴。


 そこで見つけたのが主人公たちをサポートするマリーン。


 マーク・ストロングさん。


「決まったぁああああああああ‼」


 

 最後の最後のパーツがハマった。


 こうして、『ポー』は誕生した。


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