第27話 主人公たちの目上の人の話 ~猪口直衛の話 その4~
猪口が持つ最大の武器は組織力と情報力、そして、ふんだんにある金(=税金)だ。
情報力は石動さんでもネットなどを駆使した情報収集が上手いが、猪口が得意としているのは地域の情報だ。
どこで事故があり、どこでいじめ問題があるか……
ネットにはない情報を『生活安全課』の相談員として本人から直に聞く。
また、彼を現役時代から慕う部下たちも心強い味方である。
必要とあらば極秘裏の情報をこっそり渡してくれる。
警察をやめた人間も必要ならば、情報を教えてくれる。
お金も税金なので事件のもみ消しもお手の物だ。(払う方の国民からすれば噴飯ものだけど)
秋水たちに足りない武器などは、裏ルートや米軍などから『レンタル』(?)、『中古落ち』などで手に入れる。
ただし、猪口の基本的立場はバックアップであり、戦闘中は正直「邪魔」状態である。
ここで、裏設定を一つだけ書こう。
実は、猪口の視力はかなりいい。
老眼で仕事などでは眼鏡をかけているが、遠くのもの、特に動体視力がいい。
また、目測もかなり正確。
そう、これから書く
しかも、主従関係だから、平野平家などが断ったり関わらせたくない仕事もしてくれる。
猪口直衛。
いい人であり、悪い人でもある。
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