第22話 主人公の兄貴分の話 ~石動肇さん その4~

 そもそも、石動さんがいないと私の小説は締りに欠ける。


 

 暴力家族に国家権力という文字通りのバイオレンスなストーリーになりそうなところに石動さんがいることで一応は、それなりのハードボイルド作品になっている。



 バイオレンス小説とハードボイルド小説の違いは個々で違うと思うけど、品格の差だと思う。


 品格というか、必要以上に血を出さないとか……かなぁ?



 でも、石動さん自身はたぶん、平凡な日常には憧れているだろう。


 変な親父(=おやっさん=秋水)に滅茶滅茶な事件に付き合わされ、それを喜ぶ自分にも違和感を感じているが、日常生活を望む。


 けれども、彼に愛した女性、妻は諸外国から狙われている。


 国内の警察などからも狙われている(それを猪口などが巧みに隠しているが)。


 

 妻と家族を守るため、会社を存続させるため、石動さんは今日も今日とて嫌々ながら(でも、内心わくわく?)しながら無茶苦茶なトラブルに巻き込まれるのである。



 ……そんな話を書いてみたい。



 そのために、知識も経験値も圧倒的に不足している。


 ましてや、時代背景も価値観も多様化・進化していてあと五年で半世紀を生きる身にとっては「????」なことも多い。


 職場の若者と話しても通じないこともある。


 でも、人間の根底は変わらないと信じたい。



 

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