第18話 主人公の兄貴分の話 ~石動肇さん 前書き~

 この『石動肇』に関して書く前に、何度か書いているが、このキャラクターは元から私のオリジナルではない。


 元々はYAHOO!掲示板のリレー小説からお借りして四半世紀以上お借りしている、元は私の師匠、原幌平晴氏のキャラクターだ。


 師とは年に一度の割合で会うのだが、「君が好きに使っていいよ」と言ってくれている。



 以前、酒を飲んでいる師匠に「石動さんのモデルって誰ですか?」と聞いたことがある。


 師匠はあっさり答えた。


「うーん、付き合いのある会社の社長さんとかだよ」


--この人、顔が広いなぁ……


 と私はソフトドリンクを飲みながら羨ましかった。



 ただ、今、石動さんが抜けることは正直私は考えたくない。


 石動さんの存在は、今の私の小説にとって「常識人」であり暴走気味な他のキャラクターの「止め役」であり、「頭脳」でもある。



 もしも、石動さんが抜けたら、私の小説は無頼漢小説と化すだろう。


 そうなれば、文字通り、極道の世界であり、読者からの共感は得られない。


 

 似たようなキャラクターで『ポー』という狙撃手が近年追加されたが、彼は「思考」というものを全て省く。


 細かいことは後の近くが、ポーは自分が『主』と決めたものの命を必ず遂行する。


 世の善悪などは関係ない。


 似ているようで正反対なのが石動さんとポーの関係だ。



 以上のことをぜひ、これからお読みになる読者の方は念頭に入れておいてほしい。


 これから書く石動肇さんはあくまで私視線でのものだ。

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