第9話 そもそもの話 その8 ~メディアミックス その後先~
小説を書いていると、「あー、この役を○○さんにしてほしいなぁ」なんて妄想することがある。
それがモチベーションになることもあるし、私もよくやる。
メディアミックス目当てに小説を書いている人も時々、お見受けする。
小説の最大の旨味は『想像の幅』だと思う。
百人いれば百通りの感想や想像ができる。
ところがメディアミックス化されると、本当に作家や作品の作り込みや実力が試される。
漫画ではあるけど、一つの例として『シティーハンター』を上げたい。
この作品、日本のメディアが鈴木亮平氏を主役に据え実写化して好評を得たことでだいぶ話題になっていた。
それまでも実写化はされていたし、続編も作者や別の漫画家でいくつも作られた。
でも、昭和にできた漫画なのに未だ令和になってもアニメで映画化され興行収入を得ているのは驚きだ。
人間味あふれるキャラクターに時代に媚びないストーリー設定、明快な物語……
実際、以前からも、それからも、メディアミックス作品は実写なりアニメなり成功を収めた作品もあるが、ほとんどの場合、よほど熱心なファンでもない限り忘れ去らえれる。
--声が……(イメージと違う)
--原作に似てない(イメージと違う)
--物語自体がオリジナルなのは……(原作通りじゃない)
ファンって複雑なんだよなぁ……
作者の増強剤にもなるけど、逆に無気力にもさせる……
まあ、私にファンなんていないけど……
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