-第三章- 潜入の道 -

私は緊張した面持ちで潜入準備を進めていた。突然、予想外の声が私の名前を呼んだ。「ファリア!」驚いて振り向くと、そこには懐かしい上司の姿があった。懐かしさと緊張が入り混じる中、上司は真剣な眼差しで私を見つめ、力強く語りかけた。

「気をつけろ。怯えるな。お前は私たちの大切な仲間だ」

その言葉に、私は決意を新たにした。任務の危険性を十分に理解しつつも、仲間たちの信頼に応えなければならないという使命感が湧き上がってきた。


突如、ドアが開き、大将軍の代理者が現れた。「マークローバス、潜入任務説明の時間だ」

という言葉に、私は即座に応じた。「はい。すぐに向かいます」

長く明るい廊下を歩きながら、私は任務の重要性を再確認した。

会議室に到着すると、代理者は厳しい表情で告げた。「時間だ。これより作戦内容の説明を行う」

しかし、部屋には私一人しかいなかった。

代理者は私に問いかけた。「マークローバス、お前は覚悟ができているのか?他の3名はまだ到着していないが」私は迷うことなく答えた。「はい。覚悟はできています」

「そうか」と代理者が言いかけたその時、ドアが開き、新たな声が響いた。

「遅れてすみません。私たちも覚悟はできています」私は内心で安堵した。

続いて、3人の仲間が次々と自己紹介を始めた。

「私はシェアリー・フットマン、シェアリーと呼んでください」

「私はシェイミー・フットマンです」

「俺はジューンだ」

私も改めて自己紹介した。「私はファリア・マークローバスだ。よろしく」

大将軍代理は、全員の自己紹介が終わると、作戦内容の説明に入った。

「では、作戦内容は以下の通りだ。全員の目的は同じDNの秘密情報を盗むことだ。

2日後、サウスファーランド帝国領DN支配地域にて軍の入隊募集が始まる。

そこに応募し、潜入してメモを取り、今から1年後、2074年6月より駐屯地から脱走、情報をCrew幹部に届ける。作戦は以上だ。サウスファーランド帝国領DN支配地域に行くための手段を用意した。出発せよ」

その言葉を合図に、一行は即座に行動を開始した。用意された移動手段はヘリコプターだった。


約2日間の飛行の後、ヘリは目的地近くに着陸。操縦者から「ここから先はヘリでは侵入できない。

徒歩で支配地域に向かってくれ」と告げられ、私たちは地図を受け取り、慎重に支配地域へと向かった。

支配地域に到着すると、その入り口は高さ15メートルもの巨大な壁で囲まれていた。

厳重な検査を通過し、ようやく支配地域内部への侵入に成功。内部に足を踏み入れると、

すぐに目に飛び込んできたのは、"DeadNight軍、兵士募集中....役所で出願!"と書かれた巨大な看板だった。

一同は迷わず役所へ向かい、出願届を提出。係官から「軍事経験はありますか」と尋ねられ、

用意していた偽の経歴を元に「はい」と答えた。幸い、出願は無事に受理された。

その後、一行は住所の書かれた紙を受け取った。"DeadNight - 所在地 -"と記されたその住所に向かうと、そこには「DEADNIGHT HEAD OFFICE」と刻まれた大理石の石板が掲げられた、30階建ての巨大なビルが聳え立っていた。


緊張感を抑えつつビルに入ると、「DeadNight新兵はこちら」と書かれた看板と部屋が目に入った。指定された部屋に入ると、そこにはたった私たち4名と、DN軍幹部6名の計10名しかいなかった。

静寂を破り、一人の幹部が口を開いた。「ようこそ、DeadNightへ。君たちを待っていたぞ」その言葉に、私たちは身構えた。「君たちは、DeadNightの新兵としてこれから戦ってもらう」そして、約1時間が経過し、DeadNightの説明は終わった。もちろん、メモも取った。

私たちは各部屋に向かった。任務が始まり、情報収集の時が来た。初日、私は幹部と話をした。幹部はこう言った。「新兵か、どうだDeadNightは、いいだろう」私は「そうですね。すごく良い場所です」と返した。すると幹部は「だろ?お前は分かっているな、たく、CREWにファリア・マークローバスなんて生き返らなきゃ、この戦いは終わっていたのに」と言った。私は疑問に思った。なぜ、私が生き返らなければ戦いは終わっていたのか。ずっと考えたが、その理由は分からなかった。その日は疲れており、すぐに眠りについた。

次の日、私は新型の武器を見せてもらった。報告書を書いているとき「何をしてるんだ」と聞かれ、私は「メモを取ってるんです」と答えた。

私は報告書にこう記した。「DN最新武器:ジェットクラスター、ジェットクラスターは音速で飛行し、目的地上空に着くと自動的に爆発する仕組み、それにより子弾が作動する」といよいよ、潜入任務が本格的に始まった。潜入に気づかれたら、どうなるかは分からない。DeadNightの技術等を盗むときが、来た。もう一度言おう、


潜入任務がいよいよ、始まった。

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