第4章:広がる輪
美咲の提案で、少女の絵がコンビニの壁に飾られることになった。最初は小さなスペースだったが、お客さんの反応が良く、次第に展示スペースは広がっていった。
常連客の中には、絵を買いたいと言い出す人も現れた。美咲は少女と相談し、売り上げの一部を車椅子の子供たちのための基金に寄付することにした。
コンビニは、単なる物を売る場所から、地域の人々が集まるコミュニティの場へと変わっていった。美咲も、接客を通じて多くの人と関わるようになり、少しずつ殻を破っていった。
ある日、美咲が仕事を終えて帰ろうとしたとき、見知らぬ男性に声をかけられた。
「すみません、相沢さんですよね?」
美咲は警戒しながら答えた。
「はい……どちら様でしょうか?」「私、山田と言います。実は、こちらで展示されている絵のファンなんです。その……絵に込められた想いに心打たれて……」
山田さんは、美咲たちの活動を地元の新聞で紹介したいと言い出した。美咲は驚きつつも、少女の才能が認められることを嬉しく思った。
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