【屋上】普段は立入禁止のはずでしたが………?
人混みを避け、会場の静かな方へと足を進めると普段あまり使われることのない階段が見えてきた。狭いその階段を何階層分か登っていくと、やがて行き止まりにぶつかる。
明るいが閉塞感を感じる階段室。その階段室の末端には、なにやら外につながる扉が備わっていた。扉の上には見慣れた『非常口』の標識───。
どうやら、扉に鍵はかかってはいないようだが、さて?
………扉の脇には、なぜか小さなブックシェルフが置いてある。誰が持ち込んだのか、意外やそこにも真新しい小冊子が幾つか並べられていた。元は綺麗に整列していたであろうそれらは、今は幾つか持ち出されており歯抜けのような状態でそこに佇んでいた………。
扉の外に出ると、恨めしいほどの抜けた青空。
会場の喧騒とは隔絶された空間
気分転換にはちょうどよいかもしれぬ。
おや?
こんなところで煙草を吸っている者がいるらしい、ご丁寧にペンキの剥がれたベンチと業務用灰皿まで持ち込んである─────
◯ なんとかと煙 / ぬりや是々
https://kakuyomu.jp/works/16818093081575127163
【紫煙~物語を彩る昭和の文化遺産・目録】https://kakuyomu.jp/user_events/16818093081235665944
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