第7話 罪の世界の物語(ゴウ)
ゴウは一年前に町の片隅でパンを盗んで、警察に捕まった。
その後は、怪物の餌になるために、とある施設へ送り込まれた。
そこでは子供達は餌でしかなく、怪物の餌食になるために順番待ちをしなければならなかった。
しかし大人しく死ぬわけにはいかないので、ゴウは生き延びるために力を尽くした。
なぜならゴウには、再会したい人がいたからだ。
幼い頃にパンをくれた少女に、また会うこと。
それがゴウの心の支えだった。
だから、出口に繋がる扉の鍵を手に入れたとき、ゴウは喜んだ。
様々な準備を行った彼は、最後に怪物を振り切って逃げるだけだった。
しかしゴウは絶望した。
追いかけてきたその怪物は、幼い頃にパンをくれたあの少女と同じ声だったからだ。
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