幕間 星下影司

 暗闇の中、眠りにつく。別れ際、二人に放った言葉が頭の中で反響し、自分について考えさせられていた。

 「俺は……行くと思います。今、出来ることをせずに、いつかの未来で後悔するのだけは嫌だ。だから、よろしくお願いします」

 ニッと口角をあげる国上、ふふっと笑みを漏らす上坂先輩。

 「わかった。首を長ぁくして待っているとするよ」

 「ようやっと、楽しくなってきた」

 そうして二人と別れた後、物思いに耽りながら夜を過ごし、早めに床についた。

 よくよく考えてみると、かなりカッコつけた物言いだったような気もしてくるし、これだけの啖呵を切ったのだ、自分から辞めるとは言い出せないだろう。

 意図せず格好をつけてしまった事に、かなりの恥ずかしさはあるものの、今更、辞めるつもりは更々なかったし別にいいや、と思考をシャットダウンした。

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