第2話 人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ

「え?何が危険?」

 僕はミヒロに抱き付かれ、転がった。


 転がりながら「あれ?ミヒロちゃん話せる?それに動いてる!!」

「呑気な事言わないで!コウさん馬に蹴られる所だったのよ!」

「『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』って諺嘘ことわざうそだね!『恋路中邪魔する奴は馬だった』ってか?」


「私を全財産叩いて買ってくれた、変人さんは呑気ですね」

「ここは農園と酪農ののどかな世界、危険は無いよ」

「コウさんは、酪農経験って有るの?豚だって本気出せば人を殺せるのよ!まして牛や馬は後ろに居る者を蹴り殺すよ!牛や馬の後ろには絶対立たないで」


「牧場に近着か無ければ問題なし!」

「何言ってるの?農場と酪農希望したでしょ!農作業が待ってるよ!家畜に餌やり生き物を飼ってるのよ!」


「神さんこの世界不人気と言ってたはずだ!面倒くせぇ、王都目指して旅立とう」

「今のコウさんでは、盗賊に身ぐるみ剥がれ奴隷に売られるよ、せめてズコバコパワー補充してから旅立ちしましょう」


「・・・?ズコバコパワーって?」

「ミヒロ九十九神の能力、私とあれをすると、すればするほど超人パワーが補充されるの」


「異世界転移して初めて良い話!直ぐやろ!ズコバコ!」

「待って!ここは牧場よ、柵の外に・・・もう始めてる」


 ズッコンバッコン、ズッコンバッコン、ズッコンバッコン

「ん、もう!こんな変態、絶倫怪人に、買われた、私って不幸だわ、ズコバコされて、普通に話せないよ、平和なドール生活、する予定だったのにぃ!もう十回も逝ってるよ!!」

 ズッコンバッコン、ズッコンバッコン、ズッコンバッコン


「あぁ!馬が来たよ!」

「ん?ふん!!」

「凄い!馬を投げた!!」


「馬が恐れて遠巻きにみてる、う!!きついい!壊れるぅ」

 ズッコンバッコン、ズッコンバッコン、ズッコンバッコン

「もう止めてぇ!充分変態パワー補充出来てるよぅ、この世界でも腹上死するよ」

「びくっ」

(止まった、腹上死に抑止効果が有るのね?ラブラブドールの私の本業を嫌がるまで続ける絶倫変態怪人がご主人様とは、私不幸だわ!!)



「よし!旅立ちだ!今は朝、朝立だ!!」

「コウさん、パンツくらいこうよ、フリチンだよ!」

「スースーすると思った」

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