第5話


リオが一生懸命励ましてくれているが、笑うことが出来ない、私が好きなアボンのリリを演奏したのになぜなのか、上手くいかないなんて、一体どうしたら、いいのか分からない。

その中リオがこう放つ

【⠀前よりはマシでしたよ。大丈夫ですって。】

前よりマシ?って、前は酷かったってこと?ダメだいつもの言葉が聞き流せない。

そんな中近寄ってくる足跡が聴こえてくる。

コツコツ、私は知っているこの足音はあの人だ。

【⠀何かご用ですか?】

だか今は、そんなことに構っている場合ではない。

相手もそれどころではないらしい。

【⠀初めまして、レオ.ホワイトです。ごきげんようアン・クロノ、リオ・シルバー】

と挨拶するがなんの用だろうか?

【⠀先程の演奏、拝聴致しました。】

この人は酷かったと言いたいのだろうか?

【はい、酷かったと言いたいのだろうか?⠀】

今の私に言葉をオブラートに、包む余裕はない。

【⠀ええ、確かに酷かったですが、可能性を感じました。】

可能性?、また、戯言を。。

【⠀はぁ。】

【⠀どうでしょう?あなたの卒業の一年を私に預けていただけませんか?】

【はい?⠀】

【とりあえず、うちの灰色楽団を見に来てはいかがですか?⠀】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年12月1日 17:00
2025年1月5日 17:00
2025年2月2日 17:00

私の居場所パート2 居場所はここなのに必要とされない。。 @waka13

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る