第3話


ミスターレオ【退屈だ、名門といっても、この時期ほとんどの生徒がどこかしか就職が決まっている、欠番が出て出席出来たというのに。。】

なんのために来たのやらとため息混じりに、していると、周りからヒソヒソ声が聞こえてくる。

【次ってアン先輩と、リオだよね?でもアン先輩は消化試合じゃないかなぁ、あの人1年の時はプロ入りを期待されていたけど今じゃねぇー。⠀】

クスクス


【アン?どこかで聞いたことがあるような?⠀】

と、手元にある資料を思い出したかのように乱暴に探る

そして納得したかのように、目当ての資料に目を移す。

【やっぱり、アン.クロノあのクロノ家の長女だ。あの彼女が、どこの楽団にも、プロにもなっていないとは、どうゆうことだ。⠀】

私の疑問に目の前の、演奏家は答えてくれる。

アン.クロノと、リオ.シルバーの演奏だ。

曲は王道から外れた バイューバーの、アボンのリリだ。

なんなんだ、これはところどころ、バイオリンの音が外れ、それをピアノがカバーする聞くに耐えない。

前に、アンの演奏を聞いたことがあるが素晴らしいものだったと記憶している。

そして、数々の賞をとっていたことを私は知っている。

多分、彼女はなにか心の病を抱えてしまったのだろう。。

またまた周りの声が聞こえてくる。

【⠀まただ、リオが可哀想。。】と。


周りがため息混じり中何故か

私は、演壇で、もがき苦しみにも似た姿を見て、なにか芽生えはじめていた。

そして私は、一緒に来ていた、仲間にアンの情報をタブレットに送ってくれるように頼みその場を後にした。

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