第2話

 端的に返してくる。お前はロボットか。いや、ロボットは〜〜だけど、なんて言わないか。

 同じクラス……ヤバい。こういう時に人への興味関心があるかないかハッキリする。

 私は誤魔化すために極めて明るく、

「あ、あはは! そうそう、城ヶ崎さん。ちょっと咄嗟に思い出せなかったや、ごめんごめん」

 下手か、私は。

「私のこと、同じクラスなのに覚えてなかったの? 川崎さん」

 しかも、あっさりバレた。

「ま、まぁ……そういうことになるかな」

「そっか」

「怒らないの?」

 おとなしそうに見えて、怒ると案外こわい、みたいなのを想像して身構えたんだけど、意味はなかったらしい。

 城ヶ崎は静かに首を振った。

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