第2話
「帰ってきたかハイドラ」
「うん」
「それで加護はどうだったかしら」
とりあえず家に帰ると、両親がいて早速加護について聞かれた。
「2つ加護があったよ」
「「おおー!」」
ひとまず転生者の加護は隠すことにした。話すとめんどくさそうだし。
「それでどんな加護を貰ったんだ!」
「えっとね分身の加護と供物の加護を貰ってね」
そうして貰った加護について話すと、最初は喜んでいた両親は次第に難しそうな顔をする。まあそうだろうな。ありきたりな加護だったらほとんどのことがわかっているが、珍しい加護だからいろいろと調べながらいかないといけないからな。しかもそれが2つとなると、そんな顔にもなるだろう。
「難しいのはわかってるけど、パーティーを組んで頑張って行くよ」
「いや、それは……」
「あなた、そこはきっぱり言った方が」
「そうだな」
ん? 父さんが言いづらそうにしてるけどなんだろう?
「ハイドラ、そのな、お前がパーティーを組むのは難しいかもしれない……」
え?
「えええぇぇぇー! なんで!?」
「いや、供物の加護は経験値を消費するんだろ? もし使うとパーティメンバーとは経験値差が広がって、レベルが離れるわけだ」
「それは……確かに……」
「最初のうちは使ってもレベル差がそこまでないかもしれないが、使うごとに少しまた少しと広がっていく。それでいつしかどうしようもないほど広がっていく……かもしれない。そうなるとパーティーではお荷物になってしまう」
そこまで考えてなかった。でも、それなら。
「それなら供物の加護を使わなければいいじゃん!」
「まあそれならパーティーを組めるわね」
「といってもハイドラが今確認できてることから予測して言っただけだから、まだしっかり確認してないんだろ?」
「うん」
「とりあえず1回しっかり確認してこい。それから決めてもおかしくないだろ」
「わかった!」
そうして自分の部屋に戻って、加護やスキルについて確認してみる。
・分身
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今見れるのはこれくらいで、こんな感じにスキルツリーになっている。???はグレーアウトしていて見れない、なにか条件が必要なのか? とりあえず見れる範囲を見ていく。
・分身
分身を呼び出す。現在呼び出せる分身は0体。存在可能時間0時間。クールタイム24時間。
・分身上限増加
分身をレベル体だけ出すことができる。パッシブスキル。
・分身時間増加
分身がレベル×1.2時間存在できる。パッシブスキル。
・分身距離
本体を中心に行動できる範囲がレベル×100m増加する(レベル10で無制限)。パッシブスキル。
・クールタイム減少
クールタイムがレベル×5%減少する。パッシブスキル。
・分身装備セット
分身を発動したとき、レベル分だけアイテムボックスから装備を変えることができる。パッシブスキル。
分身を使うなら『分身上限増加』と『分身時間増加』、『分身距離』にスキルポイントを振らないと使えないのかな? じゃないと『分身』スキルを使っても何も起こらなくてクールタイムが発生しそうだ。とりあえず分身の加護のスキルで注意するのならこのくらいかな
・供物
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・供物
供物を捧げることで対象を強化できる。強化対象によって供物の内容は異なる。レベルによって捧げることができる供物が増える。レベルによって強化対象が増える。
レベル1 経験値
レベル3 HP
レベル5 MP
レベル7 ステータス
レベル9 アイテム
・経験値効率上昇
経験値がレベル×10%上昇する。パッシブスキル。
・HP代償減少
HPを代償にするときレベル×5%分減少する。パッシブスキル。
・MP代償減少
MPを代償にするときレベル×5%分減少する。パッシブスキル。
・ステータス代償減少
ステータスを代償にするときレベル×5%分減少する。パッシブスキル。
・アイテム代償確率無効
アイテムを代償にするときレベル×5%で代償が発生しない。パッシブスキル。
『供物』のスキルレベルを上げることでいろいろと代償にできるみたいだ。でも何を強化できるのかわからないからやっぱり上げるのはなしだと思っていた。だが『経験値効率上昇』が目に入って悩ましくなった。
「『経験値効率上昇』をレベル10まで上げれば100%上昇する。つまり人の2倍速く成長できるってことだよな? うーん……とりあえず両親に相談だな」
さて次は加護以外のスキルツリーを見ていくか。
ゲーム的異世界 天星 水星 @suiren012
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