第2話ヘアスタイル
15歳まで、丸坊主だった。
高校へ入学してから、髪の毛は伸ばした。大学生時代までヘアスタイルにはこだわりを持っていた。
もみあげのセットだけでも、5分掛けていていた。
今の僕からは想像できないが、金髪だった。
使っていた整髪剤は、ジェル、ムース、ワックス、使い分けていたが、青年期はムースが多かったような気がする。
今は、ワックスが専らで、髪型が決まればスーパーハードのスプレーで固める。
学生時代は、髪の毛が長かったので、ヘアスタイルは左に流す感じでセットしていた。
僕は金田一耕助の様に頭をかくくせがあるので、ジェルで固めてかくと白い粉を吹くので、ジェルはほとんどもみあげのセットに使っていた。
さて、ヘアスタイルと夏の関係だが、夏は爽やかな感じを出そうと、長い髪の毛だが、ギリギリまで短くカットして、前髪を後ろの方に流し、セットしていた。
夏は爽やかに。
夏休み、マックへ行く。彼女がアルバイトしていたからだ。
「いらっしゃいませ」
と、彼女は接客した。
バイト終わりまで、店内でコーラ飲みながら小説を読んでいた。あれは、「人間椅子」だったな。
「久しぶり、私好みのイケメンが来たと思ったら羽弦君だった。先輩もカッコいいって言っていたよ」
と、彼女がそう言って2人で焼き肉食べたんだよね。
彼女の奢りで。
あれは、19歳のときだったな。
「髪型カッコいいね。やっぱり、大学生ってカッコいい人多いよね。羽弦はどこで髪の毛切ってるの?」
「髪の毛?美容室だよ。埼玉の東松山って言う田舎の店の」
彼女は九州の看護学校に通っていた。
夏休みだから、地元に帰っていたのだ。
未だにアルバムにその時の僕と父親の写真があるが、我ながらにヘアスタイルがカッコいい。
その時のヘアスタイルは、髪の毛が短めであった。色は茶色。
あの厳しい父親が、金髪の僕を見ても何も言わなかった。金髪は10代末期のときだったんだな。
色を抜く作業をして、30分でシャワーで洗い流す所を、寝てしまい翌朝シャワー浴びたら金髪になっていたのだ。
女の子には、困らない人生だった。
それは、今も。友達の9割が女性だ。
だから、デブでサングラスして、オールバックの僕は今の若者たちを電車内で眺めながら、君達も僕の様になるのだよ!30超えれば尚更な!
と、言う感情を抱く。
今の子って、ピアスしてる子が多いが、これも時代か?
髪の毛の色も、やはり金髪は多いが赤とか、緑とか、信号機かっ!
髪の毛セットしているのは、サラリーマンかホストぐらいだろう。もちろん、ホストは商売だから、店でセットするのだろうが。ヘアメイクと言うのか?
ワックス何か使ってんの、社会人だけのような気がする。大学生は、自然体が多い様な……。
夏になった、6月に美容室で髪の毛を短めにした。
セットが楽。
夏になると、あのマックでの出来事が昨日の様に記憶が蘇る。
最近は、髪の毛をセットするのが面倒になってきたが、いいオッサンなので、清潔感のあるヘアスタイルに徹している。
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