第4話 『3-1』
『3-1』
とにかく町にたどり着くのが先決だ。
歩いて行くとフォークテイル国の領土に入り、町に到着。
良かった。
まだ俺は終了していない。 そして生きていくには、生活費を稼ぐ必要があった。
スライムから魔石を回収してあるし、いくらかの報酬にはなる。
お給料を確保するのが当面の課題だ。
とは言え、最低限のお金は持っていたので、即死はないから、今後は冒険者ギルドで報酬稼ぎとなりそうだ。
生きていくには何通りかの生き方はある。
冒険者ギルドでクエスト探しに行く方法。
主にギルドでの報酬の探し方は、冒険者登録をして、クエストと呼ばれる課題をクリアし、魔物の報酬を得ることだ。
魔物討伐以外には、貴族の防衛を受け、安全に移動したり、家を防犯したりするのもある。
これはかなりの腕がないと逆に命を落とす結果になる。
商人の馬車の護衛も人気がある。
商人は仕事がら、荷物を運ぶことが多い。
森や草原には魔物が出現し馬車を襲う。
魔物以外にも盗賊から狙われることもあり、護衛は絶対に守らなければならない仕事だ。
商人によって報酬額も変わる。
商人や貴族から気に入られると、常駐化して安定した報酬が得られる利点はある。
今の俺はヒールしかない。
正確には魔王竜ヒールではあるが、単独よりも仲間と一緒にクエストを受けるのがベストな選択だな。
冒険者ギルドに入店した。 ギルド内は混雑しているのは、いつものことである。
冒険者ギルドは、クエストを探すのが目的で多く、掲示板に張られたクエストを探す。
クエストランクがあり、冒険者のレベルに応じて選択する。
俺のレベルはスライムを倒してやっと3になったばかりであるから、Fとなる。
E、D、C、B、Aランクと順番に上がるにつれて、強いとされる。
Fは駆け出しの初心者冒険者になるし、D、Cは中級者扱いをされて、報酬は高めになり、一人前に見られる。
Bランクになると、上級者とみなされて、名前も知られる存在えと変わる。
各国の中でも数は少ない。
貴重な冒険者だ。
Aランクはさらに少ない。
誰からも尊敬される冒険者。
どんな魔物にも恐れない圧倒的な強さの者にしか与えられないランクだ。
見ることさえない貴重な人材なため、各国から引っ張りだこになる。
その上にはSランク冒険者もあるとされるが、世界に何人いるかさえ把握されていない伝説級な人だ。
俺などには無関係と言える。
掲示板からクエストを取り受付嬢に持っていくと受け付けてもらえる仕組みだ。
俺はFランクなので、最低なクエストを探してみるとした。
掲示板を眺めていると、騒がしくなっている空気を感じた。
聞いたことのある名前が耳に入ったから。
「サリオスが魔王竜ゲオルギウスを倒したらしいぜ!」
「やっぱり凄えな。勇者だもんな!」
ギルドの耳には早くもサリオス達の噂が届いていた。
早いな。
もう情報が出まわっている。
みんなサリオス、ジェンティルらを偉大な冒険者と思っているけど、本当はとんでもない連中なのを知らない。
けど今の俺が真実を言っても、誰も信じないだろうけどな。
ちょっと早すぎる気もするが、魔王の一角を倒したのだから、次元の違う話になる。
俺も今頃は英雄扱いされていた……はずだった。
下級回復魔法使いの俺が、ここからクエストをして、サリオスに追いつくのが、俺の計画で、目標となった。
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