閑話「友情」
奈津美視点
私は許せない場面を見てしまったがかき氷の順番が来て少しだけほんの少しだけ機嫌がよくなった。
私と渚ちゃんは同時にかき氷を食べた。
(奈津美)「冷たっ!?」
(渚)「冷たっ!?」
頭がキーンとする。1年に2、3回のこの感じ久しい。隣をみると渚ちゃんも頑張って食べていた。
(渚)「かき氷ってキーンってくるのが分かってても何故か食べちゃうんだよね〜」
(奈津美)「なんかよく分かる。ひと口目食べた時だけちょっと後悔する」
(渚)「うわっ、分かるわ〜。てかさ」
(奈津美)「なに?」
(渚)「私たちってこんなに仲良かったっけ?」
(奈津美)「まぁ、悪くはなかったけど……」
(渚)「良くはなかったよね?」
(奈津美)「たしかにそうだね」
(渚)「でも、今日でめっちゃ仲良くなったよね」
(奈津美)「うん、そうだね」
(渚)「じゃあ、これからは正式に友達だ!」
(奈津美)「よろしくね渚!」
(渚)「よろしくね奈津美!」
(奈津美)「いや〜、それにしてもかき氷っておいしいね〜」
(渚)「そうだね〜」
そんな感じにぼーっとかき氷を食べていると花火開始のアナウンスが聞こえてきた。
(奈津美)「花火始まるね〜」
(渚)「は、花火!?そうだ修くんと彩華は?」
(奈津美)「そうだった」
新しく友達ができた余韻に浸っていてすっかり忘れていた。あたりを見回しても修と彩華ちゃんの姿は見当たらない。
(渚)「どうしよう。どこにも見当たらない」
(奈津美)「私に1つだけ思い当たる場所があるの」
(渚)「よし、一か八かそこに行こう!」
私達は一か八か昔私と修と美咲の親と一緒に花火を見ていた場所に向かった。どうかどうかそこにいて!
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