第33話「ハプニング!」


 お墓参りから帰ってきた。奈津美との同棲生活はまだあと5日もある。


(奈津美)「今日の夕飯何がいい?」

(修)「ん〜、なんでもいい」

(奈津美)「あん?」

(修)「いや、やっぱりオムライスの気分かな〜」

(奈津美)「わかった。作るから待ってて」


 そう言って奈津美はオムライスの調理にとりかかった。でもさすがに全部任せるのは悪い気がした。


(修)「何かすることある?」

(奈津美)「ん〜、じゃあこれ洗って」

(修)「はい!」

(奈津美)「それ終わったらこれ切っといて」

(修)「はい!」


 俺は奈津美に言われるがままにした。結構綺麗にできた。


(奈津美)「完成!」

(修)「おいしそう」

(奈津美)「手伝ってくれてあ、ありがとう」

(修)「全然そんな礼を言われる程のことはしてない。それに大変なことは全部奈津美がやってくれたじゃん」

(奈津美)「まぁ、修には任せられないし」

(修)「くっ、否定できないのが辛い」

(奈津美)「そんなのどうでもいいからはやく食べよ」

(修)「そうだな」

(修と奈津美)「いただきます!」


 俺と奈津美はオムライスを食べ始めた。奈津美はスプーンを置いて俺をジッと見ている。なんか人に見られながら食べるの恥ずかしい。


(修)「ねぇ、なんでジッと見てくるの?食べづらいんだけど………」

(奈津美)「感想くらい聞かせなさいよね」

(修)「めっちゃおいしい」

(奈津美)「そっ、ならよかった」


 そう言って奈津美はニコッと笑った。



 ✴✴✴✴✴✴✴


 

 俺たちはオムライスを食べ終わったあとに皿洗いをはじめた。


(奈津美)「ちょっと、修」

(修)「なに?」

(奈津美)「ここにまだ汚れが残ってるでしょ」

(修)「それくらいいいだろ」

(奈津美)「いや、駄目」

(修)「わかったわかった次から気をつける」

(奈津美)「まぁ、いいや。先にお風呂入ってもいい?」

(修)「いいよ」

(奈津美)「絶対覗かないでね」

(修)「覗かないって」


 そう言って奈津美は風呂に行った。まあ、覗けるなら覗きたいけどそんな事したら警察のお世話になってしまう。そんなときお風呂から奈津美の声が聞こえた。


(奈津美)「おーい、修!」

(修)「どうした?」


 俺はお風呂のドア越しに奈津美と話している。


(奈津美)「私のバスタオル洗濯して干したままだから持ってきてくれない?」

(修)「いいよ」


 な、なんだそんなことか


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