第27話「ついに開幕!」
今日はインハイの一回戦だ。夏休みに入ってからはインハイに出るということで体育館を優先的に使わせてもらえてほぼ毎日練習したし練習試合もした。夏休みに入ってからの1週間ちょっとはものすごく充実していた。それにコンディションは悪くない。この大会に出場出来ることに感謝して全力でプレーしてきます!
(修)「行ってきます!」
(母)「行ってらっしゃい」
(修)「あ、そうだ応援しに来てもいいよ」
(母)「いいの?」
(修)「いいよ」
そう言って俺は家を飛び出した。俺は走りながらこう思った。母さんいつもありがとう。
✴✴✴✴✴✴✴✴✴✴
(奈津美)「おはよ」
(修)「ういっす」
会場までの道で奈津美にあったので一緒に行くことにした。
(奈津美)「ついに当日だね」
(修)「そうだな」
(奈津美)「調子はどうよ?」
(修)「まあまあだな」
(奈津美)「そっか、頑張ってね」
(修)「いろいろとありがとうな」
(奈津美)「急にどうしたの?」
(修)「マネージャーとして、そして何より俺の自主練見守っててくれて」
(奈津美)「気づいてたの?」
(修)「そりゃ、あんな突っ立って見てたら気づくだろ」
(奈津美)「そうだったんだ」
(修)「隠れる気あったのか?」
(奈津美)「一応」
俺たちは会場に着いた。たくさんのバスから背が高くてがっちりしている人が出てきている。ついにインハイに来たのだと実感が湧いてくる。それから会場に入って開会式が始まった。俺たちは一回戦第一試合なので開会式が終わってすぐにアップをはじめた。
(幹也)「おーい、修!」
(修)「おう、来てくれてありがとうな」
(彩華)「応援してるから」
(渚)「頑張れよ!」
(幹也)「みんなでめっちゃ応援するから頑張れよ」
(修)「みんなありがとう」
そう言って俺はアップに戻ろうとしたけど1つ言い忘れた事を思い出した。
(修)「ちょっくら勝ってくるわ」
(幹也)「かっこつけんなよ」
インハイに出るんだから少しくらいかっこつけたってバチはあたらないだろう。
✴✴✴✴✴✴✴✴
試合が始まった。第一試合ということもあって関係者も多いし全国大会だから観客も県大会とは比べものにならない。試合は俺たちのチームは劣勢で進んだ。全国大会は県大会のようにはいかなかった。
(応援)「がんばれー!!!」
なぜだろう?中学の頃や高校の県大会の時とかも応援があった。その時は気にしないようにしていた。でも今は違う。応援の声が俺の足を動かした。
疲れているのになぜこんなに走れているのかわからなかった。きっと渚さん、彩華、幹也、奈津美、母さん応援団の人たちに応援してもらえるって最高だ。そこから俺たちは逆転に成功してそのまま勝ちきることができた。
(修)「みんなありがとう!」
✴✴✴✴✴✴✴✴
一回戦から2日後の二回戦で俺たちは優勝候補最有力に負けてしまった。これで俺たちの夏は終わってしまったが後悔はない。やれることはやった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます