夏休み!
第26話「みんなの期待」
期末試験が終わったということは待ちに待った夏休みだ。夏休みに入るということは我々学生にとっては嬉しくて楽しみで仕方ないことだ。
(幹也)「明日から夏休みだな!」
(修)「そうだな。まじで嬉しい」
(奈津美)「どうせ、あんたらは家でゲームでもするだけでしょ」
(修)「まぁ、でも部活の大会だってあるし」
(奈津美)「あ、そうだ。大会あるわ。準備しないと、修ちゃんとユニホーム持ってきなさいよ」
(修)「はいはい」
そう言って奈津美は急いで他のマネージャーのところへ行った。
(幹也)「今年はインハイ行くんだろ?」
(修)「まあな」
(幹也)「すげぇー、じゃんか」
(修)「みんな頑張ってたからな」
俺たちバスケ部はちょっとした超がつくほどの強豪校ではないが俺たちの世代と1個上の世代は中々のメンバーが揃っていたし組み合わせも良かったこともあってインハイに出れる。
(渚)「え?バスケ部ってインハイ行くの?」
(修)「うん、なんで生徒会長なのに知らないの?」
(渚)「いや〜、その適当に仕事してたっていうか」
(彩華)「ちょっと前に学校やすんでた時じゃない?」
(修)「たしかにテスト終わってから数日学校きてなかったよね。何してたの?」
(渚)「ちょっと海外に行ってただけ」
(彩華)「か、海外!?」
(渚)「うん、親の仕事の関係で少しだけね。この話終わり!それよりインハイの会場ってどこなの?」
(修)「どこだっけ?」
(幹也)「おい!覚えとけよ」
(彩華)「地元開催だから張り切ってたんじゃないの?」
(修)「そういえばそうだったな」
(彩華)「はぁ〜」
(幹也)「じゃあ、みんなで応援しに行こうぜ!」
(渚)「いいじゃん!あり!」
(彩華)「私も行く!」
(幹也)「しかも、修レギュラーなんだろ」
(渚)「え?そうなの?超凄いじゃん!」
(彩華)「それ本当?」
(修)「うん、本当かな」
みんなの期待に押し潰されそうだ。期待されるのは嬉しいし応援してもらえるのはありがたいけど俺は周りに知っている人がいると緊張してしまう。それは中学の頃から変わらない。中学の頃も全中に行った。わざわざ友達が京都まで応援しにきてくれたのに俺は力を発揮しきれずに一回戦敗退だった。その時の事が蘇る。
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