閑話「こんな勉強好きだっけ?」


 今回は渚回!常に渚視点


 私は修くんに勉強を教えて帰ってから勉強した。ご飯とお風呂以外はずっと勉強した。お母さんは心配していた。今までは勉強なんてほどほどにやっておけば私は学年1位を取れていた。でも前回のテストは本気になった彩華に敗北した。私が今死ぬ気で勉強しているのは1位を奪還するためだ。決して彩華が修くんにガチ告白するのを防ぐためではない。

眠たくなってもあと少しあと少しといつもなら勉強をやめそうになる時も勉強を続けられた。こんなに勉強をしていて疲れている私は自問自答した。私ってこんなに勉強好きだったっけ?別に嫌いではない。でもこんなに勉強をするほど好きでもない気がする。じゃあ、なんでこんなに勉強している?なんでだろう?1位にプライドがあるから?そんなに1位にプライドがあったわけでもない。


(渚の母)「もうそろそろ寝たほうがいいんじゃない?」

(渚)「あと少しだけ」

(渚の母)「なんで今回はそんなに頑張るの?」

(渚)「そ、それは分からない。でもここで勉強しなかったら一生後悔する気がするの」

(渚の母)「そうなんだ。何があるか分からないけどそう思うなら後悔の無いようにしなさい」

(渚)「うん、わかった」


 それから私はさらにペンをはしらせた。

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