第12話「ついに始まる修学旅行」
(母)「起きなさい!修学旅行だからいつもよりはやく起きないと駄目でしょ」
そうお母さんの声でいつもより1時間半くらいはやく起きた。朝ごはんを食べて、準備をした。
(母)「財布とスマホもった?」
(修)「もった」
(母)「まぁ、何があっても財布とスマホがあれば何とかなるから大丈夫か」
そう言って集合場所まで車で送ってくれた。
(母)「いってらっしゃい」
(修)「行ってきます」
俺は車からでた。
今日は修学旅行1日目だ。まぁ、修学旅行とは言っても今日はほとんど移動だ。荷物を積んでバスに乗った。みんな今か今かとバスの出発を待っている。坂柳先生が前に立った。
(坂柳)「みんなおはよう。今日から4日間修学旅行だ。人生に一度の高校の修学旅行だから全力で楽しむように、だが人に迷惑はかけるなよ」
(クラス)「はーい」
(坂柳)「それでは出発!」
坂柳先生の出発の声と同時にバスが動き始めた。まずはバスで2時間半くらいかけて空港に向かう事になっている。この街はどこに行くのにも時間がかかる。
(幹也)「楽しみだな修」
(修)「そうだな」
(幹也)「修学旅行マジックとかあるかもな。あ、でも修の場合は修学旅行始まる前からマジックあったもんな」
(彩華)「何を話しているのですか?」
(修)「いや、別に特に」
(彩華)「隠すこと無いじゃないですか。それとも言えないような事ですか?」
(幹也)「ただ楽しみだなって話してただけだよ」
(彩華)「そうなんですね。私も楽しみなんだな」
そう言って彩華はニコッとした。うんかわいい。
出発してからのバスの中は大盛りあがりだ。まだ県を越えるどころか市からもでてないのに。まだいつも見る光景だが修学旅行というものは凄いのだ。バスの中で音楽を流したりもうハチャメチャだ。この様子だと沖縄に着いてからの体力が持つのか心配だ。
✴✴✴✴✴✴✴✴
空港に着いた。俺は飛行機に乗った事がなかったので楽しみ半分怖さ半分だった。席は出席番号で決められていたので隣は渚さんだった。
(渚)「修くんは飛行機乗ったことある?」
(修)「乗ったことないんだよね。ちょっと怖いんだ。」
(渚)「じゃあ、手でも握っててあげようか?」
そう言って渚さんはニヤニヤ笑っている。またからかわれているようだ。
(修)「いや、大丈夫です」
(渚)「そう?学校中の男子は私の手を握りたくてしょうがないと思うんだけどな〜」
(修)「自分で言うのかよ」
(渚)「だって事実だし」
本当の事だからちょっと否定しづらい。話題そらそうっと
(修)「その感じ渚さんは飛行機乗ったことあるの?」
(渚)「うん、何回かあるよ」
(修)「もしかして海外行ったりしてたの?」
(渚)「海外に行ったね。ちょっとした用事で」
そんな感じで渚さんと話をしているとすぐに沖縄に到着した。もう時刻は16時だ。
「夕食は各自で済ませて20時にはホテル集合だ。解散!」
そう坂柳先生が言うとみんな散らばっていった。絶対ではないがみんな3日目のタクシー班で一緒に行動しているところが多く俺たちもそうなった。
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