閑話「応援してるよ」

 わ、私が修くんを好き!?彩華はいきなりどうしたのだろうか?


「いや、好きじゃないよ」

「え?そうなの!?」

「逆になんで彩華は私が修くんの事好きだと思ったのさ?」

「だって渚、修くんに自分の事好きかどうか聞いたんでしょ?」

「あ、それ聞いてたんだ」

「うん、坂下さんが」

「それより前の話は?」

「いや、それしか聞いてないよ」


 聞いてないのか、つまんねーの。私のとこよりその前のことを聞いててほしかったな〜。まぁ、いっか


「それより前の話って何?」

「ヒ・ミ・ツ」

「え〜、教えてよ」


 教えてもいいけど本人と話してほしいし黙っておくかな。でもこれだけは伝えておいてあげようかな


「1つだけいいこと教えてあげるよ」

「なになに?」

「私は彩華の事応援してるから!」


 私が修くんの事好きにならなければね



 ✴✴✴✴✴✴✴✴


(彩華)その日の夜に私は坂下さんにチャットした。渚が教えてくれなかったその前の話とやらのことを何か知らないか聞いてみた。するとすぐに既読が着いて返信が返ってきた。聞いて無かったようだった。ますます気になる。こうなったら本人に聞いてみることにした。修くんにチャットを送ると数分後に返信が来た。そんな話せないような事は話してないとのことだ。もしかしたら渚が私のことをからかっていただけかもしれない。私の中ではそう結論を出した。

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