閑話「す、ストーカー?」


 これは俺が神田さんと帰っているときのことだ。


 私の幼馴染が学園で2番目の美少女と2人で下校している。そんなのついていくしかないじゃないか。それに今日は修一緒に帰ろうって誘ったけど断られたし。そそくさそそくさと電柱などの後ろにかくれる。


「おまわりさ〜んここです。ストーカーがいますよ」


 私はえ?ストーカー?どこどこ?そう思っていると後ろに幹也がいた。


「幹也どこにストーカーがいるんだ?」


 幹也はあきれた顔で言った。


「いや、ストーカーはあんただよ」

「ん?私?私がストーカー?誰の?」

「修と神田さんの」


 そう言われてみると確かに私…………ストーカーだ。


「なんでそんなストーカーみたいな事するわけ?」

「だって修が修が…………修があんなかわいい人に好かれるわけじゃないじゃん。だから心配で」

「そっか、俺家あっちだから」


 そう言って幹也は歩いていった。たが少し歩いてピタッと止まった。


「奈津美!」


 私は急に名前を呼ばれて驚いた。


「はやめに素直になっとかないと本当に修が神田さんにおちちゃうよ」


 ライトノベルとかだと負けヒロインになっちゃうよとはさすがに言えんわ


 そんな事言われたってだってだってだってあんな人が立候補してくるなんて思わなかったんだもん。

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