第23話 色んな事

私の家。


あの時、連れ戻されて、

お父さんと、お母さんに、

怒られた。


でも、私は、あけみさんの、

言葉を、思い出して、

勇気。勇気なのか、

どうかは、わからないけど、

両親に、ちゃんと、

どうして。を、

詳しく、説明した。


それを聞いた、両親は、

私が、はっきりと、話す、

その姿に、

驚いていたけど、

何でもっと、早くと、

また、怒った。


その後、無事に、

帰って来れた事を、

泣きながら、

喜んでくれた。


私は、その事についても、

説明した。

あけみさんと、りささん。

私の、お姉ちゃんの、

話しを。


お父さんには、

二人の、素性を、

細かく聞かれた。。


二人とも、親がいない。

それ以外は、

流石に言えないから、

変に、勘ぐられない様に、

ぼかして伝えた。


お母さんは、黙って、

聞いている。


一通りの、話が、

終わって、お父さんが、

あけみさんと、

りささんに、

凄く感謝していて、

虐めに対して、

ものすごく怒っていた。


お母さんが、

後は、お父さんに、

任せてあげて、と言うと、

私の部屋に、

一緒に、場所を移した。


お母さんは、

私の様子には、

薄々気が付いていたって。

でも、まさか、

虐められてるとは、

思わなかったって。

そんな、自分を、

責めて、お母さんは、

泣き出して。。。


お母さんは、

あけみさんと、

りささんに、

会いたいと、

言ってくれた。


おどおどしてて、

普段は、

大人しかった私。


私が、あんなに、

はっきりと、

物を言える様に、

なったのは、

二人のお陰。


私を、二週間、

守ってくれて、

強くしてくれた。


そんな、二人に、

お母さんが、

会いたいって。


あの時から、

お母さんは、

きっと、二人の事が、

好きに、

なったんだろう。


私が、あんまり、

眼を輝かせて、

二人の事を話すから。


初めて、お母さんと、

二人が、逢った時、

お母さんは、

あけみさんと、

結構長く、話をしていて、

その間、私は、

りささんと、

学校の、その後の、

話をしていた。


二人が、帰った後。

お母さんは、

どうしたら、

あの歳で、あんな風に、

物事を、

考えれる様になるのかと、

あけみさんを、

絶賛していた。


私が、ビックリしたのは、

あけみさんの、

言葉使いが、

とても綺麗だった事。


ああ、普段の、あの話し方。

あれは、

私たち、限定なんだって。

それは、りささんも、

同じだった。


普段と、違って、

違和感すら、感じたけど、

普段と違って、

要点を、綺麗にまとめて、

堂々と話す、その姿は、

あけみさんの、

大人過ぎる魅力が、

漂っていて、

お母さんが、

あけみさんの、雰囲気に、

完璧に、包まれてるのが、

見てわかった。


あれから、色んな事が、

あった。


家に帰ると、お母さんは、

私を見て、

嬉しそうにしてる。

それは、私の顔が、

楽しそうだから。


始めに、あけみさんと、

お母さんが、

話しをした事で、

二人の所に、

泊まりに行く事も、

反対された事がない。


あけみさんが、

お母さんに、

会ってくれた時に、

こう言う事も、込みで、

会ってくれたんだと、

私は、後から理解した。


あけみさんが、

お父さんと、逢った時も、

あけみさんの、話し方、

雰囲気に、お父さんも、

絶賛していた。


お父さんは、

私に、

素敵な、人達と、

逢えたねと、言ってくれた。


それからは、

本当に、私にとって、

家も、学校も、バイトも、

全て、

上手く、行く様になった。


私は、あけみさんの、

考え方、りささんの、

私を、包んでくれる、

包容力。

そんな、二人の気持ちに、

触れて。。。


この暖かい気持ちに、

名前を付けるとすれば、

それは、

私にとって、

「お姉ちゃんだって。」

そう、気づいた。


だから、色んな事が、

あるけど、


私は、大好きな、

お姉ちゃん達と、

いられるだけ、

一緒ににいて、

胸いっぱい、

「お姉ちゃん」

って、呼ぶ事にした。


今も、二人を、ボーッと、

眺めている。

特に、何も話さなくても、

この空間が、私は、


     大好き。

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