第3話 始まる
今日は、あたしの、誕生日。
16歳から、
いく場所なくて、
今思えば、周りに言えない事
ばかりして、それでも、
18歳になった。
一応、保証人やってくれる、
奇特な奴もいてくれた、お陰で、
あんまり綺麗じゃ、
無いけど、東京から離れた所に、
家を借りる事が、出来た。
「りさ、寝坊すんなよ。」
「起きてるよ!」
なんて、しょちゅうだよ。
あたしは、朝から、シフト
入れてるから、大抵、
朝早く、家を、出ちまう。
もう少しすると、りさも、
18歳になる。あたしと、
りさは、誕生日は、2ヶ月違う。
あれから、きいたんだけど、
りさの方が、家を出たのは、
先だって事が、わかった。
りさは、高校は、最初から、
行かせて貰えなかったって話。
あたしは、最近、りさと、
高校に、行きたいと言う
気持ちが、本当に、大きく、
なっていて、最近じゃ、
暇さえあれば、調べてる。
あたしは、勉強は、嫌いじゃ
無かったから、最近、
参考書とか、何かで、りさと、夜、
勉強をしている。
しおりも、たまに、
遊びに来てくれたりして。
まあ、色々あったけど、
部屋の参考書に、気付いた、しおりが、わかる範囲で、
勉強教えてくれる事になって、
あたしら、馬鹿二人でやるより
凄く効率的に、進む様に、
なったりして。
今、定時制の、
高校に向けて、勉強中。
まぁ、四年通う予定だから、
うちらが、卒業する時は、
22歳とかに、なっちまうけど。
よくよく考えたら、
何かやるって決めたら、
歳は、関係ねえわけで、
まともな事やるんだから、
やり切らないとな、なんて、りさと、
気合い入れてる所。
まぁ、色々あったけど、
メチャクチャ、あのまま、
やってなくて、良かったって
言う話し。
しおりの奴も、高校卒業したら、
一緒に暮らしたいなんて、
始めちまうもんだから、
普通に、男でも、作って、
進学しないなら、嫁に行け
なんて、言ったりして。
でも、あいつは、あの事が、
あってから、男が、
怖いらしい。
まぁ、
知らない男につれ回されて、
一歩遅かったら、
ヤバイ事に、
なってただろうし、まぁ、何処かで、
フォローしてやんないとな
とは、思ってる。
まぁ、一緒に暮らす事も、
出来なきゃないけど。
何せ、うちには、
テーブルと、
布団しかないからな。
家具は、
折り畳みのテーブルが、一つ。
服は、段ボールに、収納してる感じ。
洗濯は、近くの、
コインランドリーだし。
本当に、何にも無い。
少し前まで、カーテンの
かわりに、段ボールを、
窓に張ってて、外から見ると、
やべぇってなって、
安いカーテンを、
何とか、揃えた感じ。
段ボールだと、
見た目が、
事件でもあったみたいな
感じで、キモいんだよな。
そういや、しおりに、
男でも、作ってなんて、
言ったけど、
あたしらも、当分、
男いらないって、
実は言ってんだよね。
正直、あたし達からすれば、
男は、金貰えるから、
ヤッて、
向こうは、金払えば、
ヤレる。
そんな、関係で、一年半も、
やってりゃ、
おかしくなるよ。
そのうち、恋愛何てのも、
してみたいね。
とか、言ったりしてさ。
まぁ、そんときゃ、
二人で、乾いた笑いで、
ごまかしたけどさ。
でも、まだ無理。
そう言う目で、見て、考えてが、多分出来ない。
何だかんだ、
酷いことされたり
してるし。今思えば、
それでも、続けてた事で、
心をすり減らしてたん
だろうなって。。
まぁ、この件は、
保留だね。まぁ、せめて、
帰る場所が、あれば、
あんな事は、
考えもしなかったと、
思うんだけどね。
まぁ、現実的に、無い事を、
考えても、仕方無いね。
色んな奴がいても、所詮、
全部の奴が、幸せなんて、
あり得ないんだからさ。
今の、あたしらの、幸せは、
家に住めるって事。
やっぱり、居場所探して、
徘徊すんのって、疲れるからさ。女が、駅チカで、野宿とか、マジで、眠れねぇから。
ま、もう少しで、定時制の、
高校に、試験受け行くから、
勉強やんねえとな。
しおりが言うには、絶対、
受かるって話し。
あたし達、覚えが良いって、
年下に褒められてんだけど、
それでも、素直に嬉しいよ。
あたしらって、普段って、
褒められたことないからさ。
ベッドの上で、ヤローに、
褒められても、
嬉しくないしな。
普通の、生活で、
褒められるって、こんな感じ
なんだねって、しおりが、
帰った後、二人で、
にんまり、したりして、
あたしらって、
「ほんと、馬鹿だね。」
なんて、
声を揃えちまってよ。
まぁ、何にせよ、ちゃんと、
普通を、
始めてかねぇとな。。。
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