第1話

僕の名前は、枝分 高菊 9月9日生まれの高校3年生の18歳だ。何かが抜け落ちた感覚を抱えたまま、日々を過ごしていた。そう、あの日までは。

その日もいつものように学校の帰りに、公園で一人ブランコを漕いでいると、何か見覚えのある後ろ姿をみつけた。その人とはあった記憶もないのに、どこか見覚えのあるその姿に違和感があっただから声をかけた。


「あの、ここで何をしているんですか?」


彼女は驚いたを顔して、小さな声で


「こうくん」


僕には、聞こえない声で彼女はなにかつぶやいたあとこういった。


「私、幽霊になっちゃったみたいなの、

 私の未練を解くの手伝ってくれないな?」


その言葉を聞いたときなにか自分の中の歯車

が合わさった気がした。僕は、考えることもなくこう返していた。


「僕なんかでよければ手伝わせてください」

彼女は嬉しそな顔をしていた。


「まずは、自己紹介を一応するね。

私の名前はスグリ キク、秋に桜でキクだよキクってよんでね〜。 生きていたら今年で20歳になってた〜。これからよろしく!」


彼女 きくさんが自己紹介をしてきた。なのでこちらも自己紹介をすることにした。


「僕の名前は、しわ こうき 高いに菊で

こうきです。 こちらこそよろしくお願いします。きくさん」


こちらの自己紹介を彼女は意味深な顔しながら聞いていた。 だから僕は早速本題に入ることにした。


「早速本題に入りますが、キクさん幽霊になったとは、どういうことですか?」


「う〜ん、何があったのかは覚えてないんだけど、多分半年前になにかがあって私死んじゃったのかな?、そのときを境に誰からも認識してもらえなくなっちゃったの…」


「なるほど…」


誰にも認識してもらえいことが、僕にはどれだけ怖いことかはわからないけど、きっと寂しかったんだと思う。話しかけてもらえて驚くくらいには… 


「キクさんはなにかやり残したなと、思うこととかはありますか?」


「その前に、せっかくだしその敬語もやめて、タメ口で話してよ!」


「タメ口ですか…、一応年上の方ですし、あんまりタメ口を使いたくはないのですが…」


「私が、タメ口でいいって言っているのだからタメ口で話しなさい!、わかった?」


彼女に怖い顔で圧をかけられた…


「うぅ、キク これでいい?」


「よろしい」


彼女は満足そうな顔をしている。


「なにかやりのこしたこと、これはやりたかったていうものはある? 覚えていることは?」


話を戻して彼女にそう聞いた。


「とりあえず、青春っていうのをやってみたかったな〜と、思ってた気がする。」


「ずいぶんとアバウトな…」


青春とはなにかを考えようとあたりを見回したらあたりは、だいぶ暗くなっていた。


「すいません、そろそろ暗いし、一度帰ろうと思うのだけど、キクはどうする?」


「う〜ん、別に誰にも見えてないし、帰る家もないからな〜」


彼女はそう言って寂しそうにこちらを見ている


「う、家で良ければ一人暮らしですし、泊まっていきますか?」


その言葉をを待っていたかのように彼女は嬉しそうな顔をして、


「やった、お邪魔しま〜す。」


と返した、これにはつい苦笑いをうかべてしまった。

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泣いて、笑っていた幽霊な彼女と過ごした日々 Norun @GUNDAMY

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