泣いて、笑っていた幽霊な彼女と過ごした日々
Norun
プロローグ
「僕も18歳になったんだ…だから!!」
僕は、忘れることはない。
あの日、あの場所でした、あの人との大切な約束を…
僕には、2歳上の幼馴染がいた。
親同士仲が良く、しょっちゅう近くの公園で
一緒に遊んでいた。幼い僕は、彼女の名前を覚える事ができず、「お姉ちゃん」と呼び彼女は、僕のことを「こうくん」と呼んでいた。彼女はいつも明るく元気で、笑顔が素敵な女の子だった。彼女が、小学校にあがってからも、そんな日常は変わらないどころか、一緒に学校に行くくらい仲が良かった。
あの日もそうだった、家を出ると門の前には彼女がいて、
「こうくんおはよう」
と挨拶をしてくれて、それに
「お姉ちゃんおはよう」
と返す。思えば、この時点でいつもの彼女と
なにか違うと、気がつかなければいけなかった。
学校が終わったあとの放課後、いつも彼女
と遊ぶ公園で彼女がくるのをブランコに
乗りながら待っていた。
「お姉ちゃん遅いな〜」
僕は、そう呟いていた。
そうやって待っていると彼女は、
やってきた。
「遅くなっちゃってごめんね〜」
僕に笑いかけながら、彼女は言う。
僕は、
「大丈夫だからはやく遊ぼ〜」
そう返す。
そうして、いつものように遊んでいると、帰る時間がやってきた。
僕は家に帰ろうと思い足を向けると、
彼女はこんな事を言ってきた、
「ねぇ、大人になったら□□□□」
幼い僕は、意味など理解してなかったが
「うん」
と元気に頷いた。
その次の日、僕の前から彼女は、突然居なくなった。
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