第29話 今後の課題は...
ミコトのラビットホール多重展開により
一角と隻眼は落ち続け
カイは深く吸った息をも吐き出す
「これは、まずいな」
隻眼は防御姿勢に入り
一角は背中の大盾を取り出し
大盾が2頭を、囲む球体になる
カイのブレスが空間を埋め尽くすが
盾だった球体がそれを断絶していた
「...まだ」
ミコトは更に、炎と盾の間に
ラビットホールを展開した
炎はラビットホールに呑まれ
隻眼と一角の真上から降ってきた
「こりゃぁ、まずいな手の一本や
二本くらいもっていかれるか」
一角がラビットホールに手を当て
炎を受け止める、あっという間に手が熱と炎で
皮は焼け爛れ骨が見えている
「...やべぇなこりゃ本当に使いもんにならねぇ」
「馬鹿め、あの勢いの炎を受け止めてその程度で
済んだのだ普通はありえん」
一角の両腕に隻眼の盾で回復を行った
「あっという間に回復されたな
ミコト大丈夫か...ってミコト!」
バタン!
限界はとっくに超えていた
いつ倒れてもおかしくない
能力を使いすぎた影響か意識も無く
急いでカイが駆け寄る
それに気付いた隻眼や一角達も
集まってきた
「大丈夫か!ミコト!反応がない
...病院!えっと、クソ!電話繋がらない!」
「一旦、落ち着けよ
能力の使いすぎで限界だったんだろ
隻眼の盾でどうにかなるって」
すると隻眼は盾をミコトに当て
回復させていく
「彼女の能力かなり使い勝手が良いみたいだか
今回の展開数はかなり身体に負荷がかかるみたいだな、能力の使い方と展開数の限界値を上げるのが
今後の課題という感じか」
「2人とも判断力は良かったと思うけどやっぱり
王様は戦い方がなってねぇな能力を把握してない
感じだ、もうちょい戦闘経験詰むしかないよな」
(確かに今回ミコトに無理させてしまったし
能力の全てを理解してるわけじゃないから
咄嗟に出てくるのはいつも使う能力だけだ)
ミコトの回復が終わり隻眼がカイに近づいて
バキ!
いきなり自分の角を折った
「え!何してんの!?」
「斧にこの角を吸収させてください
斧の使い方をお教えします」
カイは隻眼から角をもらい斧に吸収させる
【熱猛牛の戦斧が強化されます
パッシブスキル・牛魔王の幻影を獲得しました】
牛魔王の幻影
熱猛牛の戦斧装備時、発動可能
•
(幻影の数は2つまで出現可能)
「王様、どうだった?」
一角が気になる様子で聞いてくる
「牛魔王の幻影ってスキルが斧に付与された
幻影を二つまで出せるから実質俺が3人に増える
すごい能力だな」
「これがこの宝具の本来の使い方です
モンスターの素材を使いスキルを得る
そしてそこに上限はありません
違う使い方で宝具を進化させる方法もあります」
(レイが教えてくれた進化か)
そんな話をしているうちにミコトが回復した
「ありがとう、もっと強くならなくちゃ」
隻眼と一角との銭湯で課題はまだ山積みだ
カイとミコトはあれやこれやとスキルや戦術など
訓練を始めたが
ガシャン!
「オイオイ、いつになったら来るんだよお前らぁ
こっちは待ちくたびれたぞ!」
紫の瞳がカイ達を捉えた
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