第11話 ウサギと契約者
誰だ?この
空を飛ぶ練習から帰り
店の入り口から入った
そしたら、知りもしない人がいる
不審者?いや多分...
「なんの様じゃ...“ミラ”」
ミラと呼ばれた女性
年は20歳前後だろうか
160cmくらいの身長に
黒髪のポニーテール
瞳は翡翠色
頭にはうさぎの耳...
レイと同じような存在なんだろうか
「なんの様って
久々に会う友人にその態度は
ひどいと思うなぁ」
「相変わらず、うるさい奴じゃ
此奴は、ミラ・ルーン・ファラード
見たまんまウサギじゃ」
ドラゴンの後はウサギかぁ
「君がレイの契約者?
ふーん、そっかぁ....」
ジロジロ見てくる
なんだろう
「で、何しに来たミラ
挨拶というわけではなかろう」
「うん!
契約者同士の
決闘を申し込むよ」
決闘!?どうゆう事?
「いいじゃろう、受けて立つ」
なーんか勝手な話進んでるよ...
というかこのウサギにも契約者ってのがいるのか
「ミコト〜!決まったよぉ」
すると何もない場所から裂け目が現れ
女の子が出てきた
「....ん、決まったんだ...わかった」
見た目は12〜3歳くらい
レイより少し小さい身長の
黒髪ボブの女の子
「この子はミコト、僕の契約者だよ
ねぇ、レイの契約者は紹介してくれないの?」
はぁ〜
そんなため息をついた後
「こやつは、カイ妾の契約者じゃ」
「どうも、カイです」
互いに挨拶も済んだ
ミラがレイに視線を向け
「また、ルールは僕とレイで
決める感じでいいよねぇ?」
「いいじゃろう」
「決闘は10日後
場所は亜空間でいいよね」
亜空間?
「そうじゃな」
「それじゃぁ、僕は帰るね〜」
そういうと、裂け目を通り
ゆっくりと消えていった
「行ったのう....
まさかもう来るとは思わなんだ」
「なぁ、レイとかミラみたいな奴
他にもいるのか?
そいつらとも戦わなきゃいけないって事か?」
ウサギ娘ミラの他にも当然いるんだろうなぁ
そう考えていると、レイが
「そうじゃの、他にもおる
だか、予定では一ヶ月くらいは来ないと
思っておったが、随分と早かったの」
「俺、勝てるかな?
モンスターとは戦ったことあるけど
人相手ってなると、ちょっと嫌だな」
人と話すの苦手だし
喧嘩なんてした事ないし
そりゃぁ、モンスターより怖くはないだろうけど
不安そうな俺を見てレイは
「カイ、特訓するぞ」
「え?」
「カイ、お前さんは優しい
だか、それは戦えんということではない
強くなれ、人を制する力をつけろ」
強くなれか、なんだかレイに言われると
元気が出る
「わかった、強くなるよ俺」
「それと今のままでは
たぶん勝てぬ、さっきも見たじゃろうが
ミラの契約者は裂け目を作ることができる
かなり厄介な技じゃ」
そうだよなぁ、裂け目を作って移動
不意をついたりできる
単純に先手を取られるのはキツイよな
「とはいえ、攻撃がどの程度なのかわからんしな
ミラの能力を継承してるとなると
素早さもかなりなもの、厄介じゃのぅ」
「でも、鍛えてくれるんだろ?
どうにかなるんじゃないか?」
「....ふっ、それも、そうじゃのぅ」
そうしてレイの
特訓が始まった
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