第6話 文化祭の下準備...?

ジリリリリ...ジリリリリ!


目覚ましが鳴る。いつものように目覚ましを止め、身体を起こそうとする。しかし、身体がとても重い。その上に部屋がとても暑く感じる。まだ5月だというのに。


仕方なく身体を起こし、階段をおりる。なぜだろうか、それだけでも動悸が凄い。年老いがもう来てしまったのかと思いつつ朝ごはんを食べていると、家を出る用意をしている母に話しかけられる。


「蒼、顔なんか白いよ」


「そう?」


「うん、もしかして熱あるんじゃない?とりあえず体温計渡すから熱測ってみて」


体温計を母から受け取り脇に挟む。去年は風邪なんて引いたことなく、皆勤賞だった。そんな僕がなるわけ...


体温計には38.5℃の文字。平熱は36.5℃だから、立派な熱だ。


「ごめんお母さん熱あるわ」


「ええ!?ならお母さん学校に電話しとくから、ゆっくり休んでね」


「ありがとう」



朝ごはんを食べ終え、再び寝床に入る。さっきは考えられなかったが、冷静になって考えると今日は文化祭の案を募って決めるではないか。2年は参加型展示と呼ばれる字の通り参加ができるお店だ。過去の先輩たちはカジノやクイズラリー、夏祭りを模したものを作っていたが、僕も案は考えていた。それは全国的に有名なNSJ(ナショナルステージジャパン)の一部のゲームをオマージュしたものをつくるというものである。けど行けないことにはその案も言えない。

しかし今日が金曜日で助かった。月曜ならたくさんの授業を抜けることになってしまい、追いつけなくなってしまうからだ。



僕は学校のことを考えているうち、体が熱くなり、気絶したように眠った...

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