第2話 クラス発表

勢いよく家を出た僕は、学校へと向かった。


(クラス替えっていつになってもワクワクするな〜✨)


そんな希望に溢れた思いを身に足を運ばせる。

僕は学校から遠い訳では無いのだが、昔からなぜか自分と違う方向に友達が固まりすぎていて、話す人は毎日居ない。故にこうやって割とポジティブな考え方ができる。




考えているうちに学校に着いた。この学校では旧クラスで全校集会が行われた後に先生からの諸連絡があり、クラスの黒板に新クラスの一覧が張り出される。だからみんな全校集会はほとんど聞いているをしている。もちろん、僕もそのうちの一人だ。


全校集会が終わり、体育館から出る。ぼくはもうこの時から既におどおどしていた。周りの人達も心なしか少し元気でソワソワしていて、教室に帰る足が素早い。

教室に着き、自席に座る。周りにはいつも一緒にいる2人組が両手を合わせて次のクラスも一緒になれるよう願っていたり、


「可愛い子と一緒やったらいいなー」


とか


「イケメンと一緒やったら最高じゃない?」

「それなわかる!」


とかを気にしている人もいる。前日に徹夜したのか、机に突っ伏して寝ている人もいる。まあ今日はクラス替えしたら学校終わりだから徹夜する気持ちもわからなく無いけども。


先生が大きめの紙を持ってきて教室に入る。クラス替えの紙だ。


「はーい席ついてー」


皆が足早に席に着く。


「じゃあこの後の流れ伝えるねー。この後はー、...」


適当に聞き流し、ついに...


「よーし、じゃあクラス発表するぞー」


クラスがざわつく。いつも一緒にいる2人組はさらに深く願い、全員の口角が上がる。



そして掲示されたクラス表。そこを見ると、



戸崎とざき あお  2年4組25番』



と書いていた。数人いる友達のクラスを見ると、1組、3組、6組...と全員クラスは別々だった。僕は別に悲しくはなかった。正直新しいクラスになれること自体が嬉しいからだ。僕は手提げカバンを持って4組へと向かった。

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