第74話 ゴブリンの大群 異常 (6)

【離島】

【フィリピン】

【2024年5月11日】

【12:20】



 私はレンジャー部隊を背中に乗せたまま走り続けた。


 突然、ステルスヘリコプターが上空に現れた。 また、レイラニが私に通信を始めた。


「ミキチ。 レンジャーを一人ずつ運ぶ必要がある。 ヘリコプターはジャングルの木々があるため着陸できない」


「ウィンドジャンプ呪文を使う必要があるのか?」


「はい」


「了解」


 私はレンジャー部隊の前に立った。


「ステルスヘリまで運ぶ必要がある」


「どうやって?」


 とレンジャーが質問した。


「すぐにわかる。誰が最初に行く?」


 最初のレンジャーが私の背中に乗った。私は呪文を使った。


【呪文:ウィンドジャンプ】


 私はステルスヘリコプターに高く飛び移った。レンジャーを中へ落とすと、私はヘリコプターから飛び降りた。そして、同じことを繰り返した。


 その間、ゴブリンたちが現れた。しかし、ステルスヘリコプターは青く光る弾丸をゴブリンたちに向けて発射し始めた。


「ヘリコプターが魔法の弾丸を発射しているのか?」


「はい」


 レイラニが答えた。


 数分後、私はレンジャー部隊全員をヘリコプターに乗せた。


「ミキチ。 ゴブリンのほとんどは倒した。 残りのゴブリンを仕留めるんだ」


「了解」


【呪文:ウィンドジャンプ】


 私はヘリコプターから飛び降り、地面に着地した。


【呪文:スピリットカタナ】


 私のスピリットボウは消え、スピリットカタナに変わった。


 私は走り出し、残りのゴブリンを斬り倒した。



【ゴブリンの大群のキャンプ】

【離れ小島】

【フィリピン】

【2024年5月11日】

【13:30】


 敵のキャンプに戻ると、ゴブリンの魔術師が一人残っているのが見えた。


「魔道士! お前は死ぬ!」


 ゴブリンの魔術師は笑った。


「魔道士?」


 お前は魔道士じゃないのか?


「私は魔法のランナーだ」


「魔法のランナー! 死ね!」


 ゴブリン・ソーサラーはナイフを取り出すと、自分を刺した。


「え?」


 突然、ゴブリン・ソーサラーは私に向かってダークボールを投げ始めた。


 しかし、私は素早く走ってダークボールをかわした。かわした後、私はゴブリン・ソーサラーに向かって走り、スピリット・カタナで彼の首を斬りつけた。


 ゴブリン・ソーサラーは笑い、地面に倒れた。


 私はヘッドセットを通してレイラニに伝えた。


「待って。何かがおかしい。すべてが簡単すぎる」


「その通り。私たちは罠に引っかかったのよ」


 巨大な黒いポータルが地面に現れた。


「これは悪い知らせだ」

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