第59話 ランニングストリーマー (1)

【東京】

【日本】

【2024年5月8日】

【22:00】


 ランニングストリーマーの女の子、バネッサは、ランニング中のライブ配信を行っている。彼女は長い茶色の髪と青い目、白いタンクトップ、白いショートパンツ、白いランニングシューズ、白いキャップを身に着けている。


「こんにちは、視聴者の皆さん!私のライブ配信へようこそ!」


 視聴者のコメントがストリーマーの女の子を応援する。


「今夜は10km走ります。まずは準備運動から!」


 女の子はカメラの前で準備運動を始めた。準備運動を終えると、走り出した。


 突然、謎の白いフード付きマントが現れた。視聴者はすぐにコメントを打ち込んで、男について警告した。


 ストリーマーの女の子は携帯電話を見た。


「えっ、後ろに不審者がいるの?」


 ストリーマーの女の子が後ろを振り返ると、白いマントの男が走っているのが見えた。


「誰なの?」


 白いマントの男は何も答えずに、追いかけてきた。


「きゃあ!」


 ストリーマーの女の子はさらに走って、悲鳴を上げた。 また、ランニングウォッチのボタンを押して、緊急信号を発信した。


 一方、ライブ配信は終了しており、視聴者は見ることができなかった。



 ***


【司令室】

【魔法のランナー旅団本部】

【ルナ王国、 フェブルタウン】

【310年】

【10:00】



「緊急事態発生! コードレッド! 地球で遭難信号をキャッチ!」


 サラ司令官はすでに司令椅子に座っている。


「調整官! 報告せよ! どうなっている? 」


「ランニングストリーマーが今、謎の男に追われています」


「ランニングストリーマーを知っているか?」


「ランニングストリーマーはマジックランナーの親戚だ」


「場所はどこだ?」


「東京」


「東京にいるランニングストリーマーを救うために、魔法のランナーを派遣できるか?」


「はい。魔法のランナーのミキチが派遣可能です」


「コーディネーターのレイラニに連絡する」


「了解」


 突然、別のコーディネーターが報告した。


「司令官!世界中でランニングストリーマーが狙われているという報告が複数入っています。ストリーマーは行方不明か死亡しています」


「全員が狙われているのか?」


「いいえ。狙われているランニングストリーマーは旅団と何らかのつながりがあります」


「それはまずい」

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