第60話 ランニングストリーマー (2)

【フードコート】

【ショッピングモール】

【シンガポール】

【2024年5月7日】

【12:30】


 レイラニと一緒に昼食を食べ始めた。二人で椅子が二つあるテーブルに座っている。


 私の昼食は海南チキンライスだ。シンガポールでとても人気のある料理で、私は初めて食べる。


 レイラニも同じ料理を注文した。


「いただきます」


「いただきます」


 私はチキンライスを食べ始めた。チキンはしっとりしていてジューシーだ。特製ソースが味をさらに美味しくしている。


 レイラニを見ると、彼女も料理を楽しんでいる様子だった。


「美味しい!」


「うん」


 私はうなずいた。


「今度、海南チキンライスを作ってみようかな」


「楽しみにしてるわ」


 私たちは微笑み合った。


【ショッピングモール】

【シンガポール】

【2024年5月7日】

【13:00】



 昼食後、ショッピングモールの中は涼しかったので、私たちは歩き始めた。


「ミキチ、一緒に来て!」


「いいよ」


 レイラニは私の手を握り、いくつかの屋台を歩いた。私たちはカップルのように手をつないでいることに気づき始めた。


 キーホルダーの屋台に近づくと、レイラニはキーホルダーを物色した。


「いらっしゃいませ!」


 屋台の売り子が私たちに挨拶した。


「こんにちは」


 と私も挨拶した。


「あなたたちカップル?」


「いいえ、違います」


 私は慌てて手を振った。


 その間、レイラニはライオンのキーホルダーを見つけた。


「レイラニ、そのキーホルダー欲しい?」


「いいえ」


 しかし、レイラニの顔には欲しいという気持ちが浮かんでいた。


「買ってあげるよ」


 そして私はクレジットカードを取り出した。


「ご購入ありがとうございます!」


 ライオンキーホルダーを購入した後、私はそれをレイラニに手渡した。


「ミキチ、キーホルダーありがとう」


 レイラニは微笑み、嬉しそうにキーホルダーを手に持った。


「このキーホルダーは、あなたが私のためにしてくれたことへの感謝の気持ちなの」


「そうなんだ。 ちゃんとこのキーホルダーを大切にするよ」


「次はアイスクリームを食べて、ホテルの部屋で休もうか?」


「うん!」


 私たちは歩き続け、レイラニは私の手を握った。


「ミキチ、あなた、クレジットカード持ってるんでしょ?」


 レイラニが私をじっと見つめた。


「ごめん。驚かせようと思って、嘘ついちゃった」


「いいのよ」


 レイラニはくすっと笑った。



 ***


【ホテル】

【シンガポール】

【2024年5月8日】

【22:15】



 翌日もホテルで休養を続ける。 私は一日中テレビを見たり、昼寝をしたりして過ごした。


 レイラニも私と一緒に過ごし、ホテルにデリバリーで食事を注文したりしていた。


 私が寝ていると、レイラニが突然私を起こした。


「ミキチ、起きて。緊急救助任務よ」


 私は目を開けた。


「緊急救助任務?」


「そうよ。誰かが危険な状態なの。場所は東京」


「そうか。本部に戻るのはスキップするのか?


「そうよ」


 私は立ち上がり、着替えを始めた。


 着替えを済ませ、荷物をまとめてホテルの建物の路地に向かう。 サポートチームのメンバーも待機していた。


【魔法のランナー変身】


 レイラニと私は魔法のランナーのユニフォームに着替えた。 フードを被った。


「私たちが荷物を預かり、物資を提供します」と


 サポートチームのメンバーが言った。


「ありがとう」


 レイラニと私はサポートチームのメンバーに荷物を手渡した。


「ポータルを起動します」


「了解」


 レイラニはタブレットを取り出し、画面を押した。地面にポータルが出現した。


 私たちはサポートチームと一緒にポータルを通った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る