第51話 魔法少女の異常性 (4)

【ホテル】

【シンガポール】

【2024年5月6日】

【20:00】


 コンテナの後ろに隠れて数秒後、私は魔法少女との戦いを再開した。


 私は矢を放ち、同時に呪文を唱えた。


【呪文:アローバラージ】


 矢は空中に飛び、魔法少女に向かって複数の矢となって降り注いだ。しかし、魔法少女は複数の魔法の盾で矢を素早く防いだ。


 私は別の矢を放ち、同時に呪文を唱えた。


【呪文:アローバラージ】


 呪文を唱えた後、次の呪文を唱えた。


【呪文:ホーミングシャドーアロー】


 矢の雨とホーミングシャドーアローが魔法少女に向かって飛んでいく。しかし、魔法少女は杖でポートコンテナを持ち上げた。


 ピンク色に光るポートコンテナが矢の雨を遮った。遮った後、ポートコンテナを動かしてホーミングシャドーアローを遮った。


「まずい!」


 魔法少女がポートコンテナを投げてくるので、僕は走り出した。ポートコンテナに当たったら、潰されて死んでしまう。


「闇の矢? 闇の魔法が使えるの? しかも、逃げてるの?」


 魔法少女が話しかけてきた。


「おい! 私は悪人じゃない! それに、ポートコンテナで潰させるつもりはないわ!」


 私は飛んでくるコンテナから逃げ続けた。コンテナは私を狙っている。しかし、私はそれをかわし続けた。


 遠距離戦は辛くなってきたので、私は魔法少女に近づいて近距離戦をすることにした。魔法少女の隣にいれば、コンテナで私を潰すことはできないだろう。


 私の弓は消え、武器の呪文を使った。


【呪文:スピリットカタナ 】


 スピリットカタナを手にすると、魔法少女に向かって全力で走った。 狙いは魔法少女の杖を無力化することだ。


「えっ?」


 魔法少女は、こちらに向かって走ってくる私を見て驚きの表情を浮かべた。 しかし、魔法少女はピンク色に光るコンテナを投げ続けてくる。


 それでも私は走り続け、コンテナを避けながら、さらに別の呪文を使った。


【呪文:エアージャンプ】


 飛んでいるポート・コンテナに次々と飛び移り、魔法少女の真下までやってきた。 着地すると、今度は飛び降りて、魔法少女の杖にスピリット・カタナを振り下ろした。


 しかし、魔法少女の杖が剣に変身した。 剣がぶつかり合った。


「悪党! 私の杖を無力化することはできないわ!」


「おい! 俺は悪党じゃない!」


 私たちは刀を交えたまま戦い続けた。しかし、コンテナは再び地面に着地した。

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