第50話 魔法少女の異常性 (3)
【東港】
【シンガポール】
【2024年5月6日】
【19:20】
1時間が経過し、会議が始まった。どこからともなく2人の男が現れた。
一人目の男は影魔王だとわかった。二人目の男は紫のフード付きマントを着ている。
彼らの会話を聞き始めた。
「こんにちは。私はシャドウ魔王。あなたは異世界から来たのね。はじめまして」
「はい。私は深淵帝国のパープルロードです。はじめまして」
「魔王帝国は、あなたの派閥と協力して敵と戦いたいと思っている」
「なるほど。あなたの敵は誰ですか?」
「魔法のランナー旅団。あなたの敵は誰ですか?」
「私たちの敵は魔法少女庁と呼ばれている」
「おもしろい。我々も魔法の敵に悩まされている」
「そうだ」
突然、レイラニが私に素早く通信してきた。
「ミキチ! 危ない!」
プラズマボールが飛んでくるのが聞こえた。しかし、私は素早く左のコンテナに飛び乗って攻撃をかわした。
フードを被った2人の男が私に気づいた。
「あれは魔法のランナーか?」
「そうだ」
「敵同士を戦わせよう。また会おう」
影魔王と紫の魔王は消えた。
すると、一人の女の子が近づいてくるのが見えた。ピンク色のツインテールに、ピンク色のフリルのワンピースを着て、ピンク色の星の杖を持っている。
レイラニがヘッドセットを通じて私に伝えた。
「ミキチ。あの女の子が噂の魔法少女に違いない。話しかけてみろ」
「了解」
魔法少女が怒鳴った。
「あなたは悪人ね!」
「ちょっと待って! 僕は悪人じゃない!」
「騙されないわよ! 悪人の格好をしているもの!」
私はため息をついた。
「レイラニ。 彼女とは話ができない」
「ええ、わかってる。 彼女と戦うことになるわね」
魔法少女は杖でまたもやピンクのプラズマ玉を私に向かって発射した。
しかし、私は魔法の盾を唱えた。
【呪文:シールド】
私の魔法の盾が攻撃魔法を防いだ。
魔法少女は驚いた様子を見せ、次々とピンクのプラズマ玉を私に向かって発射し始めた。
【呪文:シールド】
私は走りながら魔法の盾を唱え始めた。かわして防御した後、武器の呪文を使った。
【呪文:スピリットボウ】
魔法少女に向かって矢を放ち始めた。しかし、魔法少女も魔法盾を構えてかわす。
お互い走りながら武器を撃ち合う。数秒後、ふたりはコンテナの陰に隠れた。
「攻撃をやめて!私は魔法のランナーなの!」
「悪の魔法のランナー!あなたを排除するわ!」
ひとしきり会話した後、レイラニに通信した。
「レイラニ。あの魔法少女は、先制攻撃が基本で、後から理由を説明する方針のようだ」
「はい」
本物の魔法少女との戦いが始まる。
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