第35話 ポータル異常レスキュー (11)

【魔帝国陣地】

【荒野 ジャングル】

【中立地帯】

【310年】

【14:30】


 影魔王が手で合図を出し、魔物が私に襲いかかった。


「ミキチ、走れ。魔法のランナーはヒット・アンド・ラン戦法が得意だ」


 レイラニが通信してきた。


「了解」


 私は影魔王から逃げ始めた。また影魔王が追いかけてきた。


 飛行する風魔将軍とは違い、シャドーデーモンロードは地上を走って追いかけてくる。


 走りながら呪文を唱え始めた。


【呪文:ストーンエッジ】


【呪文:ファイアボール】


 火の玉と岩の棘がシャドーデーモンロードに向かって飛んでいく。しかし、シャドーデーモンロードは素早く影のバリアで呪文攻撃を防いだ。


 その間にも、近くのデーモンたちが火の玉や矢を僕に向かって撃ち始めた。


【呪文:シールド】


 私は素早く魔法の盾を何度も唱え、火の玉と矢を防いだ。また、接近してくる悪魔たちを霊刀で切り刻んだ。


「ギャー!」


 私の反撃で何体かの悪魔が悲鳴を上げ、地面に倒れた。


 私は、追いかけてくるシャドウデーモンに集中して攻撃を仕掛けた。


【呪文:ウィンドスラッシュ】


 私の攻撃呪文はシャドウデーモンロードを数秒間押し戻した。呪文が有効なので、私は再び呪文を唱えた。


【呪文:ウィンドスラッシュ】


 シャドウデーモンロードは再び押し戻された。


【呪文:ウィンドスラッシュ】


 しかし、シャドウデーモンロードは私に向かって進み続け、叫んだ。


「愚か者め!その呪文はもう私には効かないぞ!」


「チッ」


 しかし、私の風斬りが近くの悪魔を一掃した。


 私は走り続け、チームと通信を始めた。


「ミア。人質を救出したか?」


「はい。大軍事同盟キャンプまで護衛しています」


「そうか」


「ミキチ。健二と私はそちらに向かっている」


 エリーが通信した。


「了解」


 突然、健二とエリーが現れた。 彼らはシャドウ魔王の背後から攻撃を始めた。


 健二はファイアボールの呪文を唱え、エリーはプラズマボールの呪文を唱えた。


 シャドウ魔王は攻撃を予期していなかったため、攻撃の呪文が命中した。


 私は呆然とするシャドウ魔王に向かって走り、スピリット刀で斬りつけた。


「ギャー!」


 シャドウ魔王が悲鳴を上げた。


 斬りつけながら、僕はシャドウ魔王の周りを走り回り、斬り続けた。健二は火炎弾の呪文を唱え続けた。


 エリーは2本のスピリットダガーを投げ斬りし、シャドウ魔王を斬りつけた。


 攻撃しながら、僕たちは走り回り、シャドウ魔王を囲んだ。


 しかし、シャドウ魔王は巨大な影のバリアを発生させ、僕たちの攻撃を防いだ。さらに、さらに多くの悪魔たちが現れ、僕たちを攻撃してきた。


「ケンジ!エリー!逃げろ!」


「了解!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る