第18話 ゴースト泥棒 (7)
【住宅街】
【バラの都、ルナ王国】
【310年】
【12:00】
走りながら、私は左腰に霊剣を当てた。すると、剣が腰に吸い付くように収まった。
「おお、スピリット刀がそんなことができるなんて知らなかった」
その間、私は風魔神が私の後を追って飛んでいるのを見た。
私は自分のランニングペースを確認した。
【ペース:4分20秒】
【距離:2km】
【移動時間:10:00】
【心拍数:85 BPM】
「ミキチ。カーボンプレートのランニングシューズが必要かい?」
「はい」
カーボンプレートのランニングシューズは、ランニング界ではスーパーシューズとして知られている。カーボンプレートにより、ランナーのスピードを高めることができる。私もレースで履いたことがある。
「腕時計でユニフォームのアクセサリーを変更できる」
「了解」
私は素早くユニフォームの設定を選び、カーボンプレート加工のランニングシューズを選択した。
【[モード変更:カーボンプレートシューズ】
ペースが上がり始めた。
【ペース:4:00】
【距離:2km】
【走行時間:10:00】
【心拍数:85 BPM】
しかし、風魔神に速くなったことに気づかれてしまった。彼は私に空中斬りを繰り出して攻撃してきた。
私は空中斬りをかわし、走り続けた。また、市民たちの近くを走らないように注意した。
「魔法のランナー!どこへ行くんだ?」
風魔神は叫んで笑った。その間、空を飛ぶ風魔神を見て市民たちはパニックに陥り始めていた。
突然、群衆に向かって一本の空中斬撃が飛んでくるのが見えた。私は急いで群衆に近づき、魔法の盾を唱えた。
【呪文:シールド】
攻撃を防御した後、私は走り続けた。 風魔神は相変わらず私だけに狙いを定めている。
「魔法のランナー!ありがとう!」
群集が私に向かって歓声を上げているのが聞こえた。
【西門】
【ローズシティ、ルナ王国 】
【310年】
【12:30】
30分後、私は西門に向かった。
「通してくれ!」
警備兵たちは、私を追いかけている風の魔神主が飛んでいることにすぐに気づいた。彼らは門を開け、私を中に入れた。
そして、私は風魔神を森の外側へと導いた。レイラニが私に語り始めた。
「ミキチ。攻撃を開始していいわよ」
「了解」
風魔神との戦いが始まる。
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