第12話 ゴースト泥棒 (3)
【ショッピング街】
【バラの都、ルナ王国 】
【310年】
【19:10】
「ミチキ。フードを被る必要がある」
「了解」
私は、誰もいない裏路地で叫んでいる男に近づいた。彼は高級なスーツを着ており、シルクハットをかぶり、ひげを生やしている。
「どうしたんだ?」
「あなたは魔法のランナーですか?」
「はい」
「私は貴族だ。あの泥棒が私のダイヤモンドを盗んだ」
「なるほど」
「泥棒を追ってくれ!」
「どちらの方向だ?」
「北だ!」
「ありがとう!」
【商店街】
【ローズシティ、ルナ王国 】
【310年】
【19:20】
北に走るとすぐにゴーストシーフに遭遇した。しかし、ゴーストシーフは私に気づき、魔法で攻撃を始めた。
プラズマボールが次々と飛んでくるが、私はそれらを次々にかわした。
すると突然、ゴーストシーフが屋根に登っていった。
登る時間はないので、呪文を使い始めた。
【呪文:空中ジャンプ】
足元に旋風が現れた。空中に飛び上がり、屋根に着地した。屋根に着地した後も、ゴーストシーフを追いかけた。
「おい、待て!」
驚いたことに、怪盗は突然走り止まり、こちらを向いた。
よく見ると、怪盗は紫色のフード付きマントをまとった女性だった。さらに、狐の面をかぶっている。
「お前は魔法のランナーか?」
「はい」
「へー、魔法のランナー旅団がいずれ私を追い回すだろうと思っていたよ」
「なぜ盗みを?」
「理由なんて言わなくていい。さよなら!」
すると突然、ゴーストシーフがプラズマボールを発射してきた。しかし、私は素早く身を守った。
【呪文:シールド】
私の呪文がプラズマボールをブロックした。
防御している間に、手裏剣が反対方向から飛んでくるのに気づいた。
とっさに反応する間もなく、私は地面に倒れ込み、手裏剣をかわした。
レイラニが心配して私に話しかけてきた。
「ミチキ! 大丈夫?」
「大丈夫だ。幽霊泥棒の術は厄介だ」
私が立ち上がると、怪盗はすでに立ち去っていた。
「ホッとした」
「しかし、私は泥棒を見失ってしまった」
「心配ない。今、衛星で怪盗の位置を追跡している」
「ちょっと待って。衛星はあるの?」
「そうだ。君とこうして通信しているのも、それだ」
「なるほど、それは理にかなっている」
「次回はゴースト泥棒を追う」
「了解」
私は息を整えるために地面に座った。
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