第7話 ワイルドフォレストダンジョンレスキュー (4)

【50階】

【ワイルドフォレストダンジョン】

【中立エリア】

【310年】

【18:00】


緑のドラゴンの死骸が塵へと変わり始めた。また、ゲートの鍵が開いた。


そしてミアに近づき、彼女を背負った。


「緑のドラゴンがミアを気絶させたのか?」


「違うと思う。彼女が目を覚ますのを待つしかない」


「その通りだ」


***


【ワイルドフォレストダンジョン】

【中立エリア】

【310年】

【20:00】


ダンジョンの外に出たところで、レイラニにポータルを起動するよう頼んだ。


「レイラニ、ここから出してくれ」


「了解。待機して」


突然、ミアが目覚めた。


「ここはどこ?」


「ワイルドフォレストダンジョンの外にいる」


「待って、悪魔に遭遇した?


「悪魔?」


「私を後ろから襲って気絶させた敵だ。彼らは私を餌にして、あなたをここに誘い込んだのよ」


レイラニがすぐにコメントした。


「罠だ!ポータルを起動できない。悪魔たちがポータルネットワークに干渉しているんだ」


「どうやって外に出るの?今は戦えないわ」


「ダンジョンからさらに遠くへ走り出せ。そこでポータルを起動できるはずだ」


「了解」


私は次にミアに尋ねた。


「ミア、走れるか?」


「はい」


私はミアをそっと地面に降ろした。


「走ろう!」


ミアと私は次のエリアに向かって走り出した。しかし、赤い人型のモンスターが現れた。


「あれは、私を待ち伏せしていた悪魔だ!」


ミアが走りながら彼らを指さした。


「なるほど」


デーモンたちが私たちに向かって影の玉を放ってきた。しかし、私たちは木を盾にして身を守った。


そして、呪文を唱えた。


【呪文:煙幕】


煙が現れ、私たちを覆った。


悪魔たちは視界を失い、私たちは彼らから逃れることができた。数分後、レイラニが言った。


「ポータルが起動した!」


地面にポータルが現れた。ミアと私はポータルに飛び込んだ。



【魔法のランナー旅団本部】

【ファブルタウン、ルナ王国 】

【310年】

【21:30】


ポータルから出てきた後、ミアは私に感謝した。


「助けてくれてありがとう」


「どういたしまして」


「お名前は?」


「中丸ミキチといいます。よろしくお願いします」


「はじめまして。私の名前は知っていたの?」


「はい」


突然、サポートメンバーがやってきた。彼の制服には赤い十字架のマークが付いている。


「検査に付いてきてください」


「了解」


ミアが手を振ったので、私も手を振り返した。サポートメンバーとミアは去っていった。


レイラニが私に命令を下した。


「ミキチ、コントロールルームに来てくれ」


「了解」


私は要塞の中に入り、廊下を進んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る