第6話 ワイルドフォレストダンジョンレスキュー (3)

【50階】

【ワイルドフォレストダンジョン】

【中立エリア】

【310年】

【17:30】



 さらに多くのフロアを走り抜け、モンスターを倒し、ついに50階に到達した。また、ランクも上がった。


【魔法のランナー RANK C】


 そして、フロアのゲートから入った。ゲートを押し開けて中に入ると、巨大な白い柱が並ぶ広大な部屋だった。床と壁はエメラルド色の大理石タイルでできていた。


 辺りを見回していると、地面に倒れている人影を見つけた。急いで駆け寄ると、その人は魔法のランナーのユニフォームを着ていた。


 フードを脱がせると、彼女の姿が見えた。茶色のロングヘアにエルフの耳、色白の肌。


「レイラニ。彼女の名前は?」


「ミア・ウィンドソング」


「なるほど」


 私はエルフの少女を優しく揺さぶった。


「おい、ミア・ウィングソング。目を覚ませ」


 しかし、エルフの少女はうめき声を上げた。


「レイラニ。何かが彼女を気絶させたんだ」


「そうだ。でも、幸いにも彼女は生きている」


「同感だ」


 突然、怪物の咆哮が聞こえ、緑のドラゴンが現れた。その間、部屋の門が閉まった。


「気をつけろ! 地下牢のボスだ!」


「了解」


 緑のドラゴンは私に火のブレス攻撃を仕掛けてきた。しかし、私はミアを抱えて炎をかわしながら走った。


 柱に向かって走り、ミアをそっと柱の後ろに置いた。ミアを置いた後、私は走り続けてドラゴンの注意を自分に引きつけた。


 私は走り回っている間、ドラゴンは私に息の速射攻撃を続けた。走りながら、私は呪文攻撃を行うことにした。


【呪文:ファイアーボール】


 火の玉がドラゴンに向かって飛んでいった。しかし、ドラゴンは何の変化も感じなかった。


 私はもう一つの呪文を唱えた。


【呪文:ストーンエッジ】


 とげだらけの岩がドラゴンに向かって飛んでいき、ドラゴンを気絶させた。その隙に、私はドラゴンに向かって一気に駆け寄った。


【呪文:スピリット・カタナ】


 刀を手に取り、ドラゴンの頭に突き刺すように斬りつけた。


 しかし、ドラゴンはまだ生きており、私を振り払った。振り払われた後、ドラゴンは私の刀を頭に突き刺したまま羽ばたき始めた。


「うーん、まずいな」


「いい考えがある。複数のスペルシールドを踏み台にするといい」


「了解!」


 私は複数の呪文シールドを唱えた。


【呪文:シールド】


 青い円形のスペルシールドが次々と空中に現れた。私は素早く飛び跳ねて、一つずつその上に乗った。


 十分に高く飛んだところで、もう1つの魔法を唱え、刀剣に狙いを定めた。


【呪文:ストーンエッジ】


 とげとげの岩が刀に向かって飛んでいき、緑のドラゴンを仕留めた。


 地面に降り立ち、地面に落ちていた刀を手に取り、ランニングウォッチに通知が表示された。


【ファイアーブレスの呪文を手に入れた】

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