7月6日

ひとつの繋がりしかもたない僕らが

会えなくなるなんて当然だった



君に言葉を返せない

正しいと思えなくて

道を教えて

夜明けに通じているところに

僕を



暗い夜道を漂っていた

薄ら明るい光を見た

覚束ない意識

君が居る

誘蛾灯

僕は一匹の蛾だ



君だけは隣に居てくれると思っていた

居なくなったのは僕の方だ



僕は私を消し去って、

ただ動く僕になりたいのだと

そんなことはきっと不可能だと分かっていながら

願いも憧憬も無くならないのだと

君がいつまでも遺っているように

今日も雨模様だ



雨でさえ、僕には不釣り合いだとでも言うのか



私は君の白昼夢

君は僕の



普通に話して

学んで

食べて

寝る

それではきっとだめなのだ



多分倒しいことばかりじゃなかった

思い出せないばかりだ

陽が沈むように

波間に貴方が見える



夢見ているだけでいい

沈んで深く

微睡んでいる

夢だけ見ていればいい



対流する意識

沸騰する感情

ままならない人生

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