7月6日
ひとつの繋がりしかもたない僕らが
会えなくなるなんて当然だった
君に言葉を返せない
正しいと思えなくて
道を教えて
夜明けに通じているところに
僕を
暗い夜道を漂っていた
薄ら明るい光を見た
覚束ない意識
君が居る
誘蛾灯
僕は一匹の蛾だ
君だけは隣に居てくれると思っていた
居なくなったのは僕の方だ
僕は私を消し去って、
ただ動く僕になりたいのだと
そんなことはきっと不可能だと分かっていながら
願いも憧憬も無くならないのだと
君がいつまでも遺っているように
今日も雨模様だ
雨でさえ、僕には不釣り合いだとでも言うのか
私は君の白昼夢
君は僕の
普通に話して
学んで
食べて
寝る
それではきっとだめなのだ
多分倒しいことばかりじゃなかった
思い出せないばかりだ
陽が沈むように
波間に貴方が見える
夢見ているだけでいい
沈んで深く
微睡んでいる
夢だけ見ていればいい
対流する意識
沸騰する感情
ままならない人生
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます