7月5日
僕でいいのか
僕がいいのか
僕が知りたいのはいつも
君が望むかどうか
愛して
ただそれだけのことが
夜が明けるように
僕の人生ももうすぐ終わる
長く夢見るだけだった憧憬
白い机に突っ伏して
おでこを冷ましているだけの日々
時々だけ外に出て
熱くなってまた
絶えず破滅に向かうことを
僕は人生と呼んでいる
胸の中が空になるまで
君さえ要らない
僕は多分
君以外なら空と海しか
愛せないのかもしれない
君はそんなことを知らない
僕を知らない君を
欲しいのは永遠なのか
何も無いことなのか
分からない
愛してるなんて
いつだって言えることだから
君を好きな自分が好きなだけなのかもしれない
そう思うと悲しい
君だけが僕なのだと
そう言いたい
永遠に投影される君が
君との生活が
溶けていく
滲んでいく
失くなっていく
僕から君が失くなるよう
後もう少しだけ
僕はもう君を知らない
思い出だけが残っている
それで良いと思っている
君はつまらない思い出ばかりだ
美しく思うには充分な
何度も思った
僕から出て行って欲しいと
君は笑うばかりで
僕も笑っているばかりだった
全部嘘だ
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