第9話 ギルド結成!

ガスターブルの森で2人の少女が戦っていました。

鬼のようなモンスターが青いパーティクルをだし消えていきました。

「ふー!GG!」

AK47を担いだミカンが言いました。です。

「あミカンさん、カイ君からメール来てる」

カノンがそう言いメールを読み上げます。

「拝啓カノン。貧乳様」

「あいつ締めるか」

「もうすぐ初の大型イベントが開催されます。」

「へぇ。」

「ギルドでの参加が必須なので俺とギルドを組め!」

「えぇ。」

「今から行くね^^」

「は?」

と2人が言うと。

後ろにカイが立っていました。

「よっす。」

「え?ストーカー?マジ無理....」

「違ぇよ!フレンド位置検索機能!」


AlieWorldではフレンドになることでいくつもの恩恵が発生します。

今カイがやったようにメッセージ機能、フレンド位置検索機能、アイテムトレード時手数料無償などプレイヤーにはありがたい機能です。


「まあ、私達もこのイベント出ようと思ってたし別にいいわよ。」

「よっしゃ!早速ギルドホーム買いに行くぞ!」


ギルドホームとは街のあちこちに売っているプレイヤーホームのこと。100万ぐらいするので高額ですがギルドホームを設定することでアイテムの保持容量が大幅に上がるので皆買うのです。


「え!?今?」

「もちろん!このイベント発表されてからみんな一気にギルド作ってるだろうし、いい立地はすぐ取られるからな!」

「おk、カノノンいくらある?」

「あー、24万ぐらい...」

「私もそんぐらいかなぁ...」

「え」


AlieWorldでの主要のお金の稼ぎ方は主に3つ。

1、モンスターを狩って素材を売る。

これは素材によっては超高額で取引されたりしますが効率が少し悪いです。

2、クエストによる報酬

1クエスト3万貰えたりするクエストもありますがこちらも効率が悪いです。

3、レアアイテムを売る

スキルの魔導書などはとても高額で取引されます。しかし運です。


3人はアリーエ大陸にあるダンジョンに着きました。

「ミカン隊長!我々の目的は!」

「うむ、良い質問だカイくん。我々の目的はこのダンジョンに出現するレアモンスター《スターゴールド・ドラゴン》のドロップアイテムだ!」


《スターゴールド・ドラゴン》は超のつくレアモンスターですがそのドロップアイテムは凄まじいです。スキルの魔導書が確定ドロップすることや、その素材は超高額で取引されています。


《スターゴールド・ドラゴン》はこのダンジョンのボス級に強いモンスターでせっかく湧いたのに倒せなかったという悲しい事件が度々起こります。


3人は《スターゴールド・ドラゴン》が1番湧きやすいと言われている3Fの中央エリアでモンスターを刈っていました。

「さすがにでねぇなぁ....」

「かれこれ2時間ぐらいやってるけどねぇ。」

「あと1時間やったら帰る?」

「.!!!!いや、その必要は無いな」

プワァーンとレアモンスターの出現音が。

そのモンスターの上に名前が表示されます。

《スターダイヤ・ドラゴン》

なんということでしょう。《スターゴールド・ドラゴン》よりも強く出現率の低いモンスターが湧いてしまいました。


3人は武器をかまえ三方向から攻め始めます。

まずミカンが《アイシクル》を使用し敵の動きを鈍らせます。

そして《跳躍》と《空牙》を使用したカノンが《落牙》でモンスターを攻撃します。

怯んだモンスターに向かってカイが近づき《風切》の効果が付与された炎・風属性攻撃クロニクル・Aで攻撃しました。

強烈な連続攻撃によって《スターダイヤ・ドラゴン》のHPが5割を切り第2段階に入ります。

バババッとダイヤの弾丸を撒き散らし3人のHPをぐんぐん減らしました。

「どわぁ!!!」

《スターダイヤ・ドラゴン》が背中を煌めかせ《オーバー・ドライブ・ダイヤモンド》を発動。

これは《スターダイヤ・ドラゴン》の必殺技です。

「おっらぁ!!!」

カイが数発弾きますが何発か当たります。HPが2割ほどに減りました。

「背中ががら空きだよ!ドラゴンさん!」

とカノンが叫びながら斧を煌めかせ中級斧スキル《壊牙》を発動。

《スターダイヤ・ドラゴン》のHPが1割程になりました。

「カノノンナイス!あとは任せろ!」

とミカンが叫び《フローズン・スナイプ》で《スターダイヤ・ドラゴン》のHPを全て吹き飛ばしました。


《スターダイヤ・ドラゴン》が落としたアイテムは

《怪力》のスキルの魔導書。

《スターダイヤ・ドラゴン》の欠片×15

です。

「まじか!これ欠片売るだけでギルドホーム買えるぞ!」

そういうことなので3人は欠片を売りギルドホームを購入。

ツリーハウスのような綺麗なギルドホームにしました。

「ねね!名前どーする!?」

「そーだな...あ!ダイヤって宝石じゃん?《ジュエル・ナイツ》とかは?」

「ださいけど...採用!」

こうして《ジュエル・ナイツ》は活動開始しました。

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