第7話 狙いを定めて

カノンは自分のHPがぐんぐん減っていくのを目の端で確認します。

(...え?撃たれた?走っているミカンちゃんと私を同時に?)

そう悩んでる間にもトモはバンバン撃ってきます。

「おわぁぁぁぁぁ!!!」

とカノンは叫び基本落下斧スキル《落牙》を発動。


このスキルは高ければ高いほど攻撃力が、上がるので《跳躍》と相性のいいスキルです。


ドーン!と大きな音を立て斧をトモに向かって振り下ろしていたかと思うと、トモがいません。

慌てて探すとトモはミカンに向かって走りながら発砲しています。

「くぅ...!!これでも喰らいなさい! 《アイシクル》!」

氷の弾丸がトモに当たりましたが不運なことにランダムスタンは発生しません。


「カノノン!」

とミカンが叫んだと同時に基本斧スキル《閃牙》を発動。今度はトモに命中しましたが、

「残念だったな。」

とトモがニヤリと笑いマシンガンの銃口をカノンの頭に向けていました。


「あ」


バババババッ!

放たれた弾丸は全てカノンの頭に直撃。

カノンのHPが無くなりパシャッと音を立てアバターが消えました。


(やばいやばいやばいカノノンがやられた!)

ミカンは全力で《瞬足》を発動させながら考えます。

(このままアイシクルで少しづつ殴る?)

「お前もここで終わらせてやる。」

とトモが言うとトモのマシンガンが火を吹きました。

「あっぶなぁ!!!」

今いた場所が弾丸によって穴だらけになっています。走り続けなければいずれミカンもやられてしまうでしょう。

(あいつのHPをあいつがマシンガンを撃つ前に削りきる...)

そんなことを考えていると、先程までずっとなっていた背後の地面に弾丸が当たる音が無くなっています。

(弾切れ...?...いや違う!)

ミカンが思い切り方向転換をしました。

そしてミカンが進もうとしていた方向に大量の弾丸が。

ミカンは時間の流れがとても遅いように感じます。

トモが何をしようとしているか手に取るように分かります。

(...来る!左!)

右に大きく飛ぶと弾丸が耳元をカスるのを感じます。

「そろそろなんじゃないの!?」

ミカンが走り回りギリギリで弾丸を回避していきます。

そのような攻防を繰り広げていると、ミカンが突然トモに向かって走りだりました。

「!?ミカンちゃん危ないよ!?」

トモが引き金を引きました。


弾は大きくそれて壁に着弾します。


「やった来たわね...!」


マシンガンは作者のうろ覚え知識によると何百発も連射すると銃身が加熱され命中精度がだだ下がりしてしまいます。ミカンは弾丸を避けまくり銃身が加熱されトモが交換を余儀なくされるのを狙っていたのでした。


(来た!千載一遇!ここでやらなきゃ終わる!)

トモが交換用の銃身を取り出しました。

(きちんと...!!!正確に...!!)

トモがトップカバーを開けました。

(狙いを定めて!!!)

「《フローズン・スナイプ》!!!」

ドンッ!

《フローズン・スナイプ》とは中級氷魔法フローズンと基本銃スキル《スナイプ》を組み込んだ特殊攻撃スキルです。


氷の弾丸がトモの頭部をズドンッ!と撃ち抜きHPが凄い勢いで減っていきます。

3割を一気にこえHPをゼロにしました。


―――――――――――――――――――――

こんにちは。アカネです、前回書くの忘れちゃったりした場所があったのでここに書いときます。

まず、ガスターブルという国名は僕の大好きなRPG、UNDERTALEのガスターとナプスタブルークから取りました。なんかかっこよくねって思ったからですね。

あと今日(12日)週間ランキングが少し上昇したみたいです。ありがとうございます。

今回マシンガンについて書くの本当に大変でした( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

マガジンの位置すら知らない初心者なので...

ここ違う!ってなっても見逃してください。小指までならぶち落とします。


良ければコメント、レビュー、作品のフォロー、Twitterフォローをお願いします!

↑強欲の壺より。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る