第4話 初イベントです。

カイとフレンドになってから数日後。プレイヤー達に通知が届きました。

《AlieWorld初!イベント battle and battle》

「ほほぉ?ミカンさんやイベントがやるらしいですよ?」

「へー。なんかレアアイテムとかもらえんのかな?」

「ふーむ...あれ?これ1人用イベントらしいね。」

よく説明を見るとプレイヤーは特別なフィールドに召喚されそこでモンスターと戦うらしいです。

「へぇー。ぼっちに優しくしたんかな。」

「あ、今日スタートだ。」

「行くしかないな相棒。」

「あたぼうよ」


大会場所に着くとたくさんの冒険者で賑わっています。そしてそこには見覚えのある少年が。

「げぇ。あいついるじゃん....」

とミカンが嘆きます。

「まあまあどうせこっち来ないよ。」

とカノンが言った瞬間。

「あ!!!」

「カノン!...とミカン!」

「うぇぇ。」とカノン

「おまえ、私の名前覚えてないな?はっ倒すぞ。」


「あ、最初のチャレンジャーの配信はじまるぞ。」

3人が画面を見ると大きな大剣をもった男が魚のようなモンスターと戦い始めます。

「うわ、あれカルビさんじゃん。」

とカイがいうと

「え?1人で1個師団並の戦力と言われてる?」

カルビというプレイヤーが大剣を煌めかせ中級大剣スキル《ジャイアント・バースト》を発動。魚型のモンスターは少し怯んだ様子を見せます。「《ジャイアント・バースト》!?あれ中級大剣スキルだろ?やっぱ最前線プレイヤーは早いな...」

そんなことをカイが言っている間にも戦いは続きます。魚のモンスターが鱗を煌めかせ無数の刃となってカルビを襲います。

「は!?全範囲攻撃!?」

いくつもの鱗がカルビに当たりHPがぐぐーんと減り一気に5割程になりました。

するとカルビの茶色の髪が金色に輝きカルビのHPバーの下に星のようなマークが表示されます。戦闘用スキル《覚醒》です。


AlieWorldには戦闘用スキルというサポートスキルが実在し本人の意思、または一定条件で発動します。スキルを獲得するにはモンスターのレアドロップでスキルの魔導書を手に入れるか、同じ動作を繰り返したりして習得するしかないのです。ちなみに《覚醒》はAlieWorldサービス開始から半月程たった今でも攻略の厳しいレアモンスター《アリーエ・ネクロマンサー》から超低確率ドロップでしか手に入りません。


《覚醒》が与える効果は3つ。攻撃力上昇。クリティカル率上昇。移動速度上昇。

「《覚醒》!?超レアスキルじゃねえか!」

カルビが大剣を煌めかせ中級連撃大剣スキル《デュアル・アタック》を発動。ガキィィィンと心地のよいクリティカル音を鳴らしながら魚のモンスターを爆散させました。


「カルビさん級の最前線プレイヤーでも《覚醒》使わないと勝てないとか鬼畜難易度じゃねえか...」


「次は私が行くわ。」

とミカンが言い戦闘フィールドへと入って行きました。

みかんがフィールドに立つとプワァーンと魚のモンスターが出現します。ミカンは新しく購入したハンドガンのマガジンを交換し、走り出しました。魚のモンスターの口がキラキラっと煌めきミカンが先程までいた場所にビームを放ちます。ミカンは数弾魚の鱗に向かって発砲。モンスターのHPをちょびっとだけ減らしました。魚はビーム攻撃が終わった瞬間ミカンへ向けて水魔法を詠唱。

「あの速度だと当たっちゃうよ!」

とカノンが叫んだ瞬間。


ミカンの姿が消えました。


と思ったらいつの間にか魚のモンスターの背後に。

「遅いわよ!この鈍臭魚!」

そしてミカンがまた消えたように見え、様々な方位からの弾丸の嵐。魚のモンスターのHPがぐんぐん減っていきます。5割に差し掛かったところで魚のモンスターが鱗を煌めかせ全方位鱗攻撃を発動。

ドドドド!!!

と、大きな音がした直後に。

モンスターの後ろに人影が。

バババババ!!!!!

連続した発砲音。

モンスターが青色のパーティクルとなって消えていきました。


ミカンがフィールドから出てくると、

「お前!おま!おま...すげえよ!」

「すごいよ!ミカンちゃん!!!」

と2人が出迎えます。

「どうやって倒したの?それとあの瞬間移動は?」

とカノンが聞くと、

「移動速度に、ついては《瞬足》よ。」

《瞬足》とは《覚醒》と同じ戦闘用スキルで、短時間移動速度を超上昇するスキルです。

「攻撃を避けたカラクリはわかったけどどうやってあんなダメージぶち込んだんだよ!」

とカイが聞くと、

「あのモンスター、防御力が鱗由来なのよ。」

「?」

「ようするに鱗が剥がれて再生するまでに攻撃すれば大ダメージで意外とすぐ倒せるってこと。カルビさんの攻撃が通常の《覚醒》時の火力よりもダメージ出てたからもしかして?って思って」

「な、なるほどぉ...!」

と2人。

「カラクリが分かればこっちのもんだぜ!行ってくる!」

とカイが叫び、フィールドへと走り出しました。


───――――――――――――――――――

カルビとかいう考えてなかったキャラクターの戦闘を書いてたら毎日投稿出来なさそうだったのでミカン戦までで投稿しました。

朝見たらこの作品が現代ファンタジーのランキング650位ぐらいにランクインしててびっくり!

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